writer : tinsight-takazawa

“天才”テリー伊藤が「ワクワクする」“間取りの無い家”はアリかナシか?

テリー伊藤は企画段階から参加して、彼の住まいへのこだわりや思いを語ったり、実際の住居の写真を見せるなどして、周囲と検討を続けてきた。その結果、生まれたのが、単純にスペースを広くするのではなく、工夫次第でいろいろな想いをかなえることが出来る「間取りの無い家」だという。

動画『「間取りの無い家」実証実験中!』は、テリー伊藤が“住まいへの要望”を「全部詰め込むと、やっぱり窮屈になる」「窮屈にならない工夫できないんですかねぇ」という問題提起から始まる。

一見がらんどうの「間取りの無い家」

このテリー伊藤からの課題に応えるべく、実存していたモデルルームを改築、3か月後にコンセプトルームが完成した。ここを訪問した彼は、玄関のドアを開けて、がらんどうの部屋を見て「あれ? なんにもないよ」と拍子抜けする。しかし「この辺のドアを開けてみましょうか」とドアをスライドさせて開けると「キッチンが出てきました」と顔をほころばせる。ほかのドアには、折り畳み式のテーブルがいくつも収納されており、それらをつなげると長いテーブルが完成。10人ほどが楽しめるパーティールームに早変わりだ。さらに、壁を倒すとベッドが出現、近くのドアから現れた棚を移動させていくと、クローゼットがベッドルームの壁代わりになった。

「間取りの無い家」パーティールーム仕様

ほかにも畳が隠されていて小さな和室が完成したり、大きなスクリーンが現れてシアタールームになったり、長いスペースを活かして人工芝を敷きパターゴルフを楽しんだり、同じスペースがさまざまな機能を持つことになった。テリーは「その日の気分によって間取りが変えられるなんてワクワクするなぁ」と楽しげだ。

「間取りの無い家」ベッドルーム仕様

この動画は、伊藤忠のマンションブランド CREVIA(クレヴィア)が、「CREVIA CREATIVE CHALLENGE(クレヴィアクリエーティブチャレンジ)」の第三弾として公開したもの。「間取りの無い家」は今後、改良を加え、具体的案件での実用化を検討していくという。

とはいえ、なんとは言ってもあのテリー伊藤が「わくわくする」という家である。果たして“その家”は我々にとっても居心地の良い空間なのだろうか。興味を持ったとしても、やはり一人一人が検証する必要がありそうだ。

(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)

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