3月19日、南アフリカ・ヨハネスブルグ東部のグレン・ショッピングセンターにあるスパーでの出来事だった。
発端は、ある女児がプレイエリアにいた他の女児の頭を叩いたことであった。叩かれた女児の父親は窓越しにその様子を見ていた。しかし叩いた女児の母親が「子供が小さいんだから、あなたはうちの子をいじめないで」と言ったことが、父親の怒りに火をつけた。
父親である男性は「小さくても子供にきちんと『叩いてはいけない』と教えるべき」と諭したが、叩いた女児の母親である女性は「うるさい」と一蹴した。これに激怒した男性がアフリカーンス語で俗語を放ち、両者は激しい口論となった。
女性とともに座っていた子供達は、この口論の真っ只中で硬直状態。そのうち苦笑しながら立ち去ろうとした男性の背中に、女性が「弱いものいじめをする弱虫」と暴言を投げつけたことから男性は再び女性の前に戻ってきた。
女性の隣に座っていた客が事の一部始終を動画に撮り、さらにレストランの監視カメラもこの様子を捉えている。周りの客や従業員が介入するが、2人の口論を強く止める者はいない。男性の凶暴性を感じた人々は女性と座っていた子供達を違う席に移動させたが、怒りが頂点に達した男性はテーブルを持ち上げてひっくり返そうとした。
ここから周囲も興奮し、口論に参加する者や卑語を連発する者、一部始終を動画に撮っていた人をなじる者まで現れレストランは混乱を極めた。最終的に男性のパートナーが取りなして、そのファミリーは去っていった。
レストラン「スパー」は「多くの子供達がいる前で、大人がこのようなマナーの悪さを見せたことは非常に残念である」とし、男性に対して今後スパー全店の利用を断るという決断を下した。
動画はソーシャルメディアで瞬く間に広がり、スパー店員の対応の悪さ、白人男性が黒人女性と口論していたことから「人種差別」というコメント、親として2人の言動があり得ないといった意見が噴出した。女性側の7歳になる子供がこの大喧嘩により精神的ショックを受けており、スパーは適切な対応を取らなかったとしてこの女性に謝罪している。
出典:http://www.news24.com
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)