米フロリダ州のある町で、幼い少年を敵意の表情で追いかけた20代の女。しかもその手にはナイフを握りしめている。あっという間に通報され、その女は駆けつけた警察官により逮捕された。娘の喧嘩相手を怒鳴りつけたかったという。

フロリダ州パームビーチ郡のボカラトンで、シャケーラ・クインという27歳の女が手にナイフを握りしめ、小学5年生の男児を追いかけまわしたとして波紋を広げている。現場にはざっと50人の人だかりができたが、ある女性は男児に「警察を呼ぶから私のアパートに隠れていなさい」と告げ、クインには「落ち着きなさい」と諭したという。

駆けつけた警察官によりクインは手錠をはめられたが、わめきながら足を使って暴れたため罪状には公務執行妨害も加わったもよう。ボカラトン署での取り調べに対し、クインは「遊具をめぐって喧嘩になったと知りカッとなった。私が代わりにその男の子を怒鳴りつけようと思った」などと供述しているが、殺傷目的でナイフを使用する意思はなかったと主張している。

身柄を拘束されたクインに設定された保釈保証金は25,000ドル（日本円にして約310万円）。“果たし合い”に際し、銃刀類を何かひとつ所持していないと不安というのは犯罪都市に暮らすアメリカ人にはありがちな心理だが、クインがそうであるようにそれが罪をさらに重くすることは往々にしてある。だがその一方で、被害者である男児もなぜか警察官の事情聴取にはあまり協力的ではないという。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）