今月5日、サリー州ドーキングで第10回目となる「妻担ぎ競争」が行われ、約40組のカップルがユニークなスタイルで競い合った。
レースを取り仕切ったロブ・マキャフリーさんは「毎年レース登録後に女性が妊娠し、当日参加できないペアが1組はいるのですが、今年は悲しいことにレース前に関係が破局したというペアがおりました。これは始まって以来のことです」と明かすと、大会の見どころについてこう語った。
「フィンランドで行われる世界選手権では253.5メートルの距離を走りますが、この大会は380メートルとハードな設定になっています。特に最初の15メートルの上り坂がきつく、その後干し草の束を飛び越える頃には疲労がピークに達します。後半は観戦者がバケツで水をかけ応援してくれます。優勝者は7月のフィンランド大会の出場権を手に入れることができるため、みな真剣ですよ。」
女性を担ぐスタイルはおんぶ、肩車など様々だが、最もスピードが出ると人気なのが「エストニアスタイル」と呼ばれるもので、女性は脚で男性の首を挟み、背中に逆さまにぶら下がった状態で男性の腰にしがみつく。お姫様抱っこなどをしていては競い負ける。担がれる女性は49キロ以上である必要があり、ヘルメットの着用が求められる。ちなみに女性が落下すると、ペアは3歩後退しない限りレースを再開できない。
優勝しフィンランド行きの切符を手にしたジャックさんは「今年初めての参加でしたが、つらくても途中で足を止めないようにひたすら突き進みました。もう全身びしょ濡れですが、来年また参加します」と嬉しそうだ。その身体は筋肉隆々で鍛え上げられている。この日ペアには250ポンド(約3万5千円)の賞金と大きな樽に入ったビールが贈与された。
イギリスでは30年間続いた世界一危険な障害物競走「タフガイ・レース」が、惜しまれながらも今年1月で最後を迎えた。タフなレースにはアクシデントもつきものである。昨夏に英ウエスト・ヨークシャー州で行われたマラソンでは、51歳の男性が心臓発作を起こしながらも懸命な走りを続け、見事ゴールまで完走して人々を驚かせていた。また2015年10月に行われた米シカゴマラソンでは、背中に「シングル」と書き恋人募集をした男性が話題となった。
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(TechinsightJapan編集部 A.C.)