なんという忍耐力であろう。少し前、イギリスのあるマラソン大会で51歳の男性が心臓発作を起こしながらも懸命な走りを続け、見事ゴールまで完走して人々を驚かせていた。それでもマラソンを止めないという彼は…。
英ウエスト・ヨークシャー州ハダースフィールドで先に行われた「Parkrun」というマラソン大会。そこに出場したグレン・デイヴィスさん(51)はゴールを前に心臓発作に見舞われた。普通であれば胸を押さえてその場に倒れるであろうところ、なんと彼はゴールまで完走した。
そのゴール付近で待っていた妻のサマンサさん(47)は医師。ゴールのラインを踏んだ途端にバタリと倒れて動かなくなったグレンさんは胸の苦しさを訴え、呼吸や顔色もおかしい。彼女は夫に心臓発作を疑い、直ちに「Huddersfield Royal Infirmary」に救急搬送となり、心臓の筋肉や組織の壊死が確認されたことから専門医が揃うハリファックスの「Calderdale Royal Hospital」に転院。そこで冠動脈の2か所にステントを挿入する処置を受け、経過も順調で翌日の夜には自宅に戻るというタフさは多くの人を驚かせた。
幸いにも命を取り留めると、ほどなくして毎日10分ほど歩く訓練を始めたグレンさん。周囲には「まさか自分が心臓発作に見舞われるとは思わなかった」などと話すもマラソンへの愛着をまったく失わなかった彼は、その心臓のアクシデントからたった1か月で次なるマラソン大会に挑戦し、しっかりとした足取りでゴールのラインを踏んだという。その強靭すぎる体と精神力を今、複数の英メディアが「あっぱれ」と称えている。
出典:http://www.chrisblend.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)