動画『一発屋芸人 VS 漂白剤』(https://www.youtube.com/watch?v=bbr8gRbvVII)では、冒頭に「一発で消えてしまうのか?」の文字が大きく表示されるのが皮肉だ。「衣類の汚れが漂白剤によって一発で消えるのか」と「ブレイクしたお笑い芸人が一発のギャグで消えるのか」とかけている。ここで3組は、トレードマークとなっている「自身の衣装」と「漂白剤」とを戦わせることになる。
スギちゃんは、ワイルドに袖をカットしたお馴染みのノースリーブのジージャンを漂白剤とともにドラム式洗濯機に“ワイルドに”ぶち込む。髭男爵は、いつものようにネタのオチで2人でワイングラスをカチンと合わせたときに、ひぐち君の白いシャツに山田ルイ53世がワインを派手にぶっかけてしまう“お約束の展開”に。そのワイン染みと漂白剤を戦わせる。そして、クールポコ。は、一度も洗濯したことがないという猛烈なニオイを発するせんちゃんのエプロンがターゲットだ。しっかり杵と臼を持参して、餅つきをしながらのネタも披露する。
“一発屋”の代名詞となっている感があるダンディ坂野は、テレビに出演する機会はそれほど多くなくても、営業や地方でのCM出演で、実は今もブレイク時と月収が変わらないと告白している。お笑い界でスターを目指している芸人たちは山ほどいる。その中で一発であってもネタをヒットさせるのは至難の業だ。それを考えれば、彼らのネタはそれだけ卓越したものなのではないだろうか。そしてブームが去っても、それらのネタは一種の安心感や懐かしさも相まって、今でもクスッと笑わせてくれるのだ。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)