イギリス領のジブラルタルで3日間にわたって行われた“ワールド・プール・マスターズ2017”に、ビリヤードのプロ16人が世界から集結した。日本からは大井直幸選手が10年ぶりに2度目の参戦となった。初戦の18日は台湾のチェン・ユーシャン選手と対戦し、8-6で勝利を果たした。その時にイギリスのスポーツ専門チャンネル『スカイスポーツ』から大井選手がインタビューを受けることとなったのだ。
スポーツプレゼンターのトニー・ライトン氏から勝利した感想と準々決勝進出に向けていくつかの質問を英語で受ける大井選手だったが、彼の第一声は「マイ・ネームイズ・ナオユキ・オオイ! トゥデイ・ベリーラッキー!」であった。そしてこの後も、まさかの『PPAP』に掛けて「アイハバ・ペン・アイハバ・アップル・オオイ・アップルペーン!」そして最後にバツが悪そうに「そんな感じ!」と付け加えている。
ここで会場から大きな笑いと拍手が起こった。インタビュアーのトニー氏は「インタビューを続行するために、なんとか笑いをこらえました」と『スカイスポーツニュース』で明かしている。
明らかに英語が得意ではない様子の大井選手だったが、一部のメディアでは「彼は多くの英語を話さなかったが、非常に華麗なパフォーマンスを見せてくれた。誰も彼をとめることはできなかった」と報じている。この時の様子が海外の人に爆笑の渦を巻き起こし、話題が広がっていったのだ。
しかし大井選手は翌日の準々決勝でオーストリアのアルビン・オーシャン選手と対戦、8-4で敗れてしまう。普通は勝利者にインタビューを行うものだが、よほど大井選手のことが気に入ったのか、またもや『スカイスポーツ』が彼にインタビューを行った。
「今日は勝てなかったけど調子はどう?」といったトニー氏の質問に対して、「エクスキューズミー! キャンユー・スピーク・イングリッシュ?」と英語圏に住むトニー氏に対し「英語は話せるのか?」といった逆質問を始め大井節がまたもや炸裂する。そして最後は「サンキュー! ゴー・ホーム!(ありがとう! 家に帰る!)」と答え、またまた会場を笑いに包んでいた。英語が話せないなりにも必死で対応するサービス精神が、見る者に伝わるのかもしれない。こちらの動画は準々決勝で敗れた後の大井選手のインタビューである。是非とも大井節を堪能いただきたい。
出典:https://www.youtube.com
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)