ユタ州ワシントン郡保安官事務所の発表したところによれば、12歳のわが子をトイレにつないでバスルームに2年も監禁し、拷問にも相当する虐待を加えていたとしてトカービルのブランディ・ジェインズという36歳の母親が逮捕された。『CBS News』などが伝えている。
照明のスイッチがダクトテープでふさがれたバスルームは真っ暗で、少年の周辺には排泄物が散乱。監視のためかビデオカメラが設置され、ベビーモニターから母親の声を聞くことはできたが少年の声を外に届けることはできなかった。また少年にはビーンズ缶といったわずかな食糧と水のみが与えられていたが、発見当時の体重が13.6kgしかなく、これは12歳男児における平均体重の3分の1であるという。
少年の父親はブランディとは別居しており、その男性が今月8日、彼女の自宅のバスルームで毛布にくるまりながら床に寝ていた息子を発見。すぐにセントジョージの「Dixie Regional Medical Center」に運んだが、自力で立つことも歩くこともできない少年に、医師は「かつてみたことがないほどの栄養失調」と説明し、3週間の入院治療が必要と告げた。
「私が外出する時は息子をバスルームに入れて鍵をかけておくのが一番安全。本人もそこで寝起きしたいと望むようになった。息子の体重が少しでも増えるよう、私だってプロテイン・シェイクなどをせっせと運んだ。」
こう主張しているブランディの身柄は拘置所に送られ、保釈保証金は2万ドルと設定された。なおブランディにはほかにも2人の息子がおり、虐待を受けた形跡はないものの、この事件をきっかけに保護施設に預けられている。彼らは警察に6か月ほどその少年の顔を見ていないと話したという。
出典:http://www.cbsnews.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)