米ペンシルベニア州のアレゲニー郡から大変なDV事件を起こした男のニュースが飛び込んできた。生後6週間の息子の育児をめぐってその母親と口論になり、罪のない息子の小さな体を頭からトイレに放り込んだというのだ。ピッツバーグのメディア『post-gazette.com』がその詳細を伝えている。

親族殺人未遂事件とも呼ぶべきそのDV事件は今月1日夜、モノンガヒラ川を挟んでピッツバーグ・ダウンタウンの対岸となるマウントワシントンの住宅街で起きた。逮捕されたのはデニス・ゲートレイという31歳の男。同棲中のメリンダ・ストラキューザさんから生後6週間の男の赤ちゃんの育児への関わりについて不満を言われ、激しい口論になるとデニスはメリンダさんを殴るなどした。

メリンダさんは息子を抱き、同居中のデニスの母バベット・ステファノヴィッツさんとともにバスルームに避難した。しかし、デニスはそのドアを無理やり開くと小さな息子の体を奪い取って壁にその頭を打ち付け、続いて便器に頭を突っ込んだ。自宅にはバベットさんの交際相手であるランディ・ライリーさんもいたが、「助けようとしたところ犬に噛まれて身動きが取れなくなってしまった」と話しているという。

デニスもその際、犬に噛まれていたが建物の2階へ上がり、赤ちゃんのベビーベッドを階下に投げ下ろすと自分の寝室へ向かった。寝室にある引き出しから拳銃を取り出したデニスは「皆殺しにしてやる」と叫んだという。すでに家族全員が家の外に避難していたが、武装しているデニスに対してはSWAT（特殊部隊）が対応。降伏させたのは口論勃発から数時間後の午前2時41分であった。メリンダさんは左目を負傷し、赤ちゃんとともに「アレゲニー総合病院」に搬送されたが容体はともに安定している。

現在、アレゲニー郡拘置所に身柄を拘束されているデニス。加重暴行罪と性犯罪の前科を持ち、昨年の1月には母バベットさんに暴力をふるって有罪判決を受けていた。寝室には複数の銃を所有し、拳銃を常に腰にしのばせながら周囲を威嚇する行動が目立ったデニスについては、家族内暴力、銃器類の不法所持、治安紊乱、乳幼児への威嚇、虐待、育児放棄など罪状はかなりの範囲におよぶものとみられている。

出典：http://www.post-gazette.com
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）