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スペインの「アトランティコ海底美術館」が1月10日にオープンし、その見事な全貌が明らかになった。イギリスの彫刻家ジェイソン・デケアーズ・テイラー氏が提供した300体以上もの人物をかたどった彫刻が並べられている。
ランサローテ島の沖合、水深12~14メートルの海底に2年もの歳月をかけて完成した美術館は、カナリア諸島の自然生息地を保護するための人工岩礁としての役割を果たすという。2016年2月に最初の彫刻が設置されて以来、カスザメ、イワシ、バラクーダ、タコや海綿動物などといった多種多様な海洋生物が200%も増加しているそうだ。
ほぼ実物大の人物彫刻は、集団で町を歩く姿や2人の大人がシーソーを楽しむ様子などが実にリアルに再現されており、海底にいるはずもない人間が存在するかのような錯覚さえ起こさせる。その神秘的な空間はシュノーケルかスキューバーダイビングでしか目にすることができないとあって海底美術館は早くもダイバーファンの話題のスポットとなっており、今後の地域経済の発展に期待がかかっている。
ちなみに同じような海底美術館としてはメキシコのカンクンに2009年にオープンした「MUSA海底美術館」が有名で、今回の「アトランティコ海底美術館」を手掛けたジェイソン・デケアーズ・テイラー氏の彫刻が500体ほど海底に沈められている。ここは既にダイバーの人気のスポットとなっているが、ダイバーならどちらも一度は訪れてみたい場所であろう。
出典:http://www.dailymail.co.uk
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)