羽海野チカ原作の国民的人気コミック『3月のライオン』を『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督がメガホンをとって実写映画化、主演は『君の名は。』の声優で存在感を見せたつけた神木隆之介が務める。キャストはさらに有村架純、倉科カナ、染谷将太、清原果耶、佐々木蔵之介、加瀬亮、前田吟、高橋一生、岩松了、斉木しげる、中村倫也、尾上寛之、奥野瑛太、甲本雅裕、新津ちせ、板谷由夏、伊藤英明、豊川悦司など錚々たる顔ぶれが並ぶ。
その主題歌が流れる予告動画も1月12日に公開された。前編主題歌『Be Noble』のぼくのりりっくのぼうよみは2015年に高校生でメジャーデビュー、昨年大学生となりラッパーやボーカリストとして活動する18歳だ。後編主題歌『春の歌』を歌うシンガーソングライター・藤原さくらは2016年に月9ドラマ『ラヴソング』でヒロイン役を務め、主題歌『Soup』を歌ったことから知る人も多いだろう。
羽海野チカは、ぼくのりりっくのぼうよみが歌う『Be Noble』について「人生2周目の 未来から来た男の子が ぽつぽつと歌っているように 聴こえました」「冷たい色合いなのに まったく 斜にかまえていない 本当の事を話している 言葉たちが 静かに そこに 立っていましたと」と詩的に評している。
一方、藤原さくらがカバーした後編主題歌には「『春の歌』という のどかなタイトルのこの曲を まるで吠えるように歌うスピッツの草野さんの声を聴いた時『3月のライオン』の最初の世界が生まれました」と回想しているのだ。その上で彼女のカバーについて続ける。
「そして今、藤原さくらさんが歌う『春の歌』を聴いた時 春の陽射しで青空を映した大きな隅田川の風景が浮かびました」「戦っていたのは零たちだけではなく 女の子たちもみんな戦っていたのだと そしてここからもまた明るく力強く歩いて行くのだと そんな風に感じました」「零くんや、この映画を観たみんなの事を 力強い春の中に着地させてくれる そんな歌声をありがとう」と。
実写映画化された『ハチミツとクローバー』の作者でもある羽海野チカはスピッツとスガシカオのファンだと公言しており、作品タイトルはスピッツの同名アルバム『ハチミツ』とスガシカオの同名アルバム『Clover(クローバー)』を見て思いついたという。『3月のライオン』についてスピッツのボーカル・草野マサムネの声で「最初の世界が生まれました」ということや、映画の後編主題歌に『春の歌』のカバーが起用されたことも繋がっているのだ。
ところで、主演の神木隆之介は2016年5月19日の誕生日に「23歳になりました」とツイートして将棋盤の画像を公開、早くも本作への意気込みを示していた。予告動画からもその気迫が伝わってくる。
(C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)