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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】4人の子供を持つシングルマザー、YouTubeのチュートリアル動画を見て家を建てる(米)

米アーカンソー州に住むコンピュータアナリストのカーラ・ブルッキンズさん(45歳)は、4人の子供のいるシングルマザーだ。ブルッキンズさんにはこれまで3度の離婚歴があり、45年の人生を山あり谷ありで生きてきた。

ブルッキンズさんが最初に結婚した相手は高校時代の恋人で、18歳の時だった。しかし結婚生活は長続きしなかったという。夫となった男性は軍隊に入り家を空けることが多くなってしまったのだ。

2度目に結婚した“アダム”という男性は、ブルッキンズさん曰く「天才だが狂人」で統合失調症を患っており、ほどなくして離婚。最近、この元夫は自殺を図ったそうだ。

その後、3度目に結婚した相手は何かにつけて支配的で、ブルッキンズさんだけでなく子供たちにも手をあげた。結婚して数か月以内に夫の本性を知ったブルッキンズさんは、やがてこの夫とも離婚した。

度重なる離婚の繰り返し、そして3度目の夫のDV行為に、ブルッキンズさんと子供たちは精神的にも相当参ってしまっていたという。しかし4人の子供たちと家を出たブルッキンズさんには、金銭的にも余裕がなく新しい家を購入することができなかった。そんな時に竜巻により破壊され、すでに廃墟となっていた家を見つけた。

壊れた家の内装などめったに見る機会はなく、崩れ落ちた壁やむき出しになった釘を見ているうちに、ブルッキンズさんはその造りが意外にシンプルなことに気が付いたという。「本気になったら私にだって家を建てることができるかもしれない」と思ったが、建築に関する知識や経験は全くない。最初は懐疑的だった長女もやがて協力を示し、ブルッキンズさんは土地と必要な材料費などをローンで借り入れ、未経験の建築DIYを子供たちと一緒に試みることにした。これは2008年のことで、当時子供たちは17歳、15歳、11歳、そして2歳だったそうだ。

「当時のYouTubeは今とは違って、あまり情報もなかったんです。それでも私たちはチュートリアル動画を何時間も見て、建築方法を学びました」とブルッキンズさんは語る。

基本の作業さえ知らなかった母と子供たちが、9か月間協力して建築作業を行った。「性に合わない肉体労働を続けることはとにかく大変でした。でも子供たちは毎日協力してくれました。私はフルタイムで働いていましたし、子供たちは学校へ通っていました。だから時には夜間に作業することもありました。誰ともデートもせず、映画にも行かず、友達と遊ぶこともせず必死で家の建築作業をしたんです。」

その甲斐あって、市の建築基準法の検査でもスタッフに驚かれるほどの家を建て無事に検査に合格し、一家は2009年の3月に新居への引っ越しを完了させた。元夫から逃れたとはいえ、いつ居場所を突き止められるかわからないということで、ブルッキンズさんは護身用に銃を購入したそうだ。

同州ブライアントのヒッコリー・ドライブに建てられた「Inkwell Manor(インクウェル・マナー)」と名付けられた家は、5つの寝室以外に図書室も備わっており、車3台分の車庫と作業所のほか、裏庭には2階建てのツリーハウスが設置されている。建築総費用は13万ドル(約1,500万円)だったが、最後に行われた物件の査定では、その価値は50万ドル(約5,700万円)にも上った。

長女のホープさんは、母ブルッキンズさんが離婚後に起こした行動のたくましさにとてもインスパイアされたようで、「『やればできるんだ』ということを学びました」と話している。

ブルッキンズさんは「家族で家を建てるという大きな作業を子供たちとしたことで、過去のトラウマや嫌な出来事を乗り越え、子供たちとより絆を深めて家族として強くなるという経験をしました。誰もが家を自分で建てるわけではないのですが、トラウマを乗り越えるために、何か大きなことにチャレンジしてみるのはいいことだと思います。そしていつも家族と一緒にそれをシェアしてみてください。不可能だと思うことでも、強い決断力があればそれは叶うのです」と力強く語っている。

コンピュータアナリストという仕事を持つ傍ら、小説家でもあり演説家としても活動しているブルッキンズさんの著書『Rise: How a House Built a Family』は、今月24日に出版される予定だという。

出典:http://www.dailymail.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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