ミネアポリスの東に位置するメノモニーという町で先月30日、スピード違反を犯してパトロール中の警察官に捕まってしまったのはトレヴァー・キーニーさん。州立ウィスコンシン大学スタウト校の学生である彼はその日、「外勤営業職」を学ぶクラスで今季の成績を左右する重要なプレゼンテーションを行う予定であった。きちんとしたスーツ姿で臨もうとするも、どうしてもネクタイをうまく結べないトレヴァーさんは…!?
クラスに向かう前に何としてもネクタイを結ばなくてはと焦るトレヴァーさんは、それをくるくると丸めるとバッグへ。ある友人に「ネクタイを結ぶ手伝いをして欲しい」と伝えると、大学に向かう前に友人のもとへと車を飛ばした。そんな彼を捕まえたのはメノモニー警察のマーティン・フォルクジックさん。しかし彼はトレヴァーさんの事情を聞くと、親切にもネクタイ結びを手伝ってあげるのであった。
その一部始終がパトカーに搭載されたカメラにより捉えられていた。マーティンさんはスピード違反についての注意をし、運転免許証や保険の書類などをチェックした後は親切な市民の顔に変わっている。「どれ、貸してごらん」と言うとトレヴァーさんが持ってきたネクタイを受け取り、自分の首に巻いて手早く結び目を作ると彼の首へ。「こうやって調節していくんだよ」などと言いながら見栄えを整えてあげる。
1分、1秒でも無駄にしたくない通学時にスピード違反で捕まりながら、親切にネクタイを結んでもらったことから最後はマーティンさんに「ありがとう!」とお礼を述べて大学に向かったトレヴァーさん。『ABC News』の取材に「おかげで僕の外勤営業プレゼンテーションは92点ももらったよ」と嬉しそうに語った。
またトレヴァーさんのもとにはその後、メノモニー警察の署長からも連絡が来た。「美しいネクタイの結び方というものを君も覚えた方が良いね。教えてあげるからいつか遊びにいらっしゃい」との誘いに興奮し、トレヴァーさんは約束を取り付けて署へ。約30分もかけて署長はそれを丁寧に指導してくれたそうだ。
出典:http://abcnews.go.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)