金髪で洋服や靴、バッグまで真っ赤なカズレーザーは、ツイッターで頻繁に目撃情報があがる。空港や駅だけでなく、本屋、コーヒーショップ、果ては信号待ちしている路上と、ありとあらゆるところで「カズレーザーがいた！」とツイートされているのだ。

あのような出で立ちでは気軽に声をかけられる雰囲気ではないが、今年大ブレイクしてからは「握手してください」「一緒に写真を」とお願いされることが多くなったという。彼だけでなく相方の安藤なつもファン対応の良さは有名で、2人ともよほど急いでいる時や周囲に迷惑がかからない場所であれば気軽に応えてくれるようだ。

だがファンに愛想が良くても、客として利用したタクシーの運転手にはどんな態度で接するのか。12月16日放送の『金曜★ロンドンハーツ』では、次の仕事先に向かうためにひとりでタクシーに乗り込んだカズレーザーの様子を隠し撮りした。

彼が行き先を告げると早速、「昨日テレビで見ました」と運転手が話しかける。「ありがとうございます…昨日？　何だろ？」とカズレーザーが言えば、運転手は「“Qさま”（クイズ番組）、残念でしたね」と返す。するとカズレーザーは「すげ～ミスっちゃって。バカみたいに失敗しましたね」と、以前から知り合いであるような会話が始まったのだ。

次に「この辺、Wi-Fi飛んでますか？」とメイプル超合金のネタを運転手が振ると、「あ、この辺ですか？　Wi-Fi飛んでますね。東京都内、23区はみんな飛んでますね」とカズレーザーは間髪入れずに答えた。そして「あれですか、男も女も好きですか？」とかなりプライベートな質問をされても、「大学生時代に男性が好きな友人からから告白され、断るのも申し訳ないなぁーと思って」「そこから付き合うようになって…なし崩しですね」とアッケラカンと説明する。

その後、台本にはないハプニングが起こった。あまりの赤裸々告白に動揺したのか、運転手がリアルに道を間違えてしまったのだ。慌てて「緊張すると道を間違えちゃうんですよ、ごめんなさい」と運転手が謝ると、カズレーザーは「すみません、私みたいな者で緊張されて」「有り難いですね、もっと大物だったら良かったんですけど」と相手を責めることなく、逆に気遣っていた。

彼は性的指向や年収などについて、テレビ番組や取材で何度も聞かれている。また“Wi-Fi”ネタは、昨年の『M-1グランプリ』決勝大会後に街中などで何度も一般人から振られていたという。これら同じような質問に嫌な顔ひとつ見せず、さらに道を間違えた運転手に対してすかさず気遣いの言葉が出てくるのは、彼がすぐれた人格の持ち主であることの証になったはずだ。ツイッター上でも「カズレーザーってめちゃくちゃいい人なのね 、好感度上がった」「かっこよすぎでしょ。逆に神対応すぎて怖くなるレベル」「誰に対しても態度が変わらない感じが一貫して見てとれて、本当に尊敬する」「あの感じで品もあるってカズレーザーは育ち良いんやろか」と絶賛の嵐だった。今回の放送で、カズレーザーファンがますます増えたようである。
（TechinsightJapan編集部　みやび）