ジブリ作品をはじめ数々のテレビアニメや映画に携わってきた片渕須直監督がこうの史代さんの漫画作品をもとに脚本・監督を手掛けた意欲作がアニメ映画『この世界の片隅に』である。軍港があった広島・呉を舞台に主人公・すずが生まれ育った広島市江波から呉の北條家に嫁ぎ、夫や家族と戦時下を生きる姿を描く。
すずの声を担当するのんは10月22日、『のん 公式ブログ』にて呉で行われた先行上映会について綴っている。片渕監督と取材を受けた後に映画館・サロンシネマのオーナーやスタッフに挨拶した彼女は、翌日に訪れた呉市立美術館で本作の展示会を見て「すずさんがいるー!」とテンションが上がった状態で映画館・呉ポポロに舞台挨拶へ向かった。
上映前の挨拶となったため、舞台を下りて「観ていただいた皆さんがどう感じていらっしゃったのか物凄く気になる」というのん。「映画というのは、観てくださる方がいて初めて成立するものであると思います。本当に素晴らしい作品です」と自身も感じるところがあったようだ。
片渕監督は『片渕須直(katabuchi_sunao)ツイッター』にていろいろなつぶやきをRTしている。
そのなかには『この世界の片隅に』の展示会を見て「原作の原画や映画のコンテに鳥肌立ちまくる…絶対映画観て原作も買おう。可愛いすずさんがのんの声で喋る、素晴らしいな!」という感想や、試写会を観た人から「素晴らしい映画でした。深く余韻に浸っています…すずさんを通して昭和20年の広島・呉での生活・営みを体験できます。人の優しさにも触れられます。生きる事の意味も…」などのツイートがあった。
『君の名は。』とはテーマや音楽などの構成も違うだけに「見たい」と思う層は同じではないかもしれない。ただ、口コミで広がる似たような現象が起きており、作品の素晴らしさが伝われば大きな反響となりそうだ。
改名して初めての大仕事となるのんにとっては、リスタートとも言える作品だろう。年末へ向けて『君の名は。』に続く大ヒットといきたいところである。
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(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)