海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】自閉症の店員にパンを台無しにされた主婦 SNSで店へ感謝の気持ちを伝える(英)

主婦のエマさんは地元のTESCOで、いつものように大量の食品を買い込みレジへと向かった。幸いにもそのレジには誰も並んでいなかったため、エマさんは買い物カートから商品を次々とベルトコンベアに並べた。

レジの店員に「こんにちは。袋はいりますか」と尋ねられたエマさんは「5枚ください」と答えた。するとその店員は袋を一枚ずつ丁寧に数え、さらに2回確認してエマさんに袋を手渡した。

ところがその店員は、スキャンの際にエマさんが購入したパンを鷲掴みにしてくちゃくちゃにしてしまった。しかしエマさんは何も言わない。その間店員は黙々と仕事をし、エマさんも時間のかかる清算に耐えていた。

何度も同じ商品をスキャンしたり手間取ったりする姿を見て、エマさんはその店員が自閉症であることに気付いていた。そして店員に「どうやってこの仕事を見つけたの?」「ここでの仕事は楽しい?」と優しく問いかけたエマさん。実はエマさん自身も自閉症の子供を持つ母親だったのだ。

この日の出来事を、エマさんはFacebookを通じてTESCOにメッセージを送った。その内容は店員の接客態度に対する苦情などではなく、「店員のレジ対応は完璧でした」「12歳の自閉症を持つ子の母として、自閉症の人を従業員に雇ったTESCOに『全ての人に平等にチャンスを与えてくれて有難う』と言いたい」という感謝の言葉であった。

エマさんは自閉症児を育てているだけに、「自閉症でも仕事をするチャンスが与えられる」と目の前にいる店員を見てその可能性に気付き、心を動かされたに違いない。

心を動かされたのはエマさんだけではなかった。エマさんのこの投稿には11万以上の「いいね!」と7千以上のシェア、そして「エマさん、あなたは素晴らしい」「苛立つことなく対応した態度は尊敬する」「やったね、TESCO」「心温まった」「涙が出た」などという称賛のコメントが2千件以上も寄せられている。

出典:http://en.newsner.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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