ロバートさんがネイチャリストになったのは1999年以降だという。ロバートさんによると「ネイチャリズム(裸体主義)は自由と解放の象徴」だそうだ。彼は英紙『Metro』に「それに、誰も裸の人を襲ったりしないだろう。僕は襲われるのは嫌だからね」と語っている。
DIY(自分でできることは自分で行うこと)が得意なロバートさんは、道具ベルトを身に着け靴を履くだけで裸のまま作業をする。「トゲが刺さらないようにはしているよ」とはいうものの、お尻も丸見え状態でDIYに精を出す彼の姿はやはり奇妙だ。
「あの人は変わっている」で済めばいいが、そうはいかない場合もある。今月初め、近隣住民が裸でDIY作業をするロバートさんを見かけ、警察に通報し、ロバートさんには「Anti-Social Behaviour Order(反社会的行動禁止命令)」が出された。
警官がロバートさん宅を訪れた時も、ロバートさんは裸で水道管を修理していた最中だったために、その奇妙な光景は警官をある意味笑わせたそうだ。逮捕されたものの「住民がなんと思おうが気にしない」と平然としているロバートさんだ。
通報した住民は「近所には若い家族だっている。自分の子供には服を着ろというのに、こんな裸の大人を間近で見るのは教育上良くない」と話している。一方で別の住民は「私には夫も息子も孫もいるし、そんなにショックじゃないわ。それに彼は結構いい身体をしているし」とロバートさんのネイチャリズムに満更でもない様子だ。
驚くべきことに、ロバートさんの母親は近所に住んでいながら自分の息子がネイチャリストだとは全く気付いていなかったという。
逮捕されて以来、ロバートさんは家の外には「私はネイチャリストです。裸でDIYをしていても、どうか気分を害さないでください」という看板が置かれた。
ロバートさんのネイチャリズムが近隣住民に「反社会的行為」と批判され続けるならば、自然体で過ごす彼にとって苦痛以外のなにものでもないだろう。これから寒い季節がやってきても、ネイチャリストは裸で過ごすという。彼らの強靭な精神力だけは是非とも見習いたいものだ。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)