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writer : editor-akiyama

【海外発!Breaking News】絶滅危惧種のゾウ、川の激流で命を落とす 動物園に戻りスタッフと最後の別れ(インドネシア)<動画あり>

モリーの遺体を発見した。

―絶滅危惧種の貴重な1頭を失う

世界自然保護基金(WWF)によると、スマトラゾウは「絶滅危惧種」で、現在の個体数は約2,800頭とされている。森林伐採や生息地の喪失、密猟が原因で個体数は急減しており、モリーの死は種の存続にとって大きな損失だ。

バリ動物園では、ゾウたちに精神的・肉体的な成長を促すため、遊びや散歩などを取り入れている。チェンチェン川を渡ることもゾウたちの健康維持のための活動の一環だった。しかし、今回の事故を受け、動物園は雨季における安全ガイドラインを見直す方針を明らかにした。

―スタッフと来園者に愛されたモリー

バリ動物園の広報責任者エマ・チャンドラ氏(Emma Chandra)は、モリーの死に深い悲しみを表明した。

「モリーは私たちの家族の一員であり、2013年からともに過ごしてきました。彼女の優しさと人懐っこい性格は、スタッフや来園者の心を癒してくれました。」

「私たちはモリーの死を深く悼むとともに、モリーがもたらした喜びと愛情に感謝します。この困難な状況で捜索活動を支えてくださったすべての方々にも、心からお礼を申し上げます。」

―悲しみの中で最後の別れ

バリ動物園は敷地内でモリーの埋葬を終えた後、Instagramで「モリーは午後8時30分、愛する家に戻りました。埋葬の際に降った激しい雨は、モリーの心優しい存在を思う涙のようでした。安らかに眠ってください、モリー」と追悼メッセージを投稿した。

画像は『Bali Zoo Instagram「It is with a heavy heart that we share the sad news of Molly」』より
(TechinsightJapan編集部 八田理子)

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