今月17日、豪クイーンズランド州北東部を直撃した熱帯低気圧「ジャスパー(Jasper)」による断続的な大雨により、ケアンズ周辺で大規模な洪水が発生した。数千人が避難勧告を受ける中、救援のために残った男性らが激流に呑まれた牛を助け出す姿が捉えられ、「彼らはヒーローよ!」と称賛の声があがっている。豪ニュースメディア『9Now』『Guardian Australia』などが報じた。
豪クイーンズランド州北東部を熱帯低気圧「ジャスパー(Jasper)」が直撃し、一部地域において24時間の雨量600ミリを記録する大雨が断続的に降り続けた。
この大雨により、クイーンズランド州北部では土砂災害や大規模な洪水が各地で発生し、17日午後5時には同州クランダ地区のバロン川において、水位が歴代3番目となる14.09メートルを記録した。
17日、同地区に友人らと共に救援活動にやってきたバズ・ゴーズさん(Bazz Goes)は、見たことのないほどに増水したバロン川の上流から、牛2頭が流されていることに気付いた。
バロン川の当時の状況について、バズさんはこのように明かしている。
「100年に一度の大洪水ですよ。」
「バロン橋の上を歩くことはほとんどありませんが、見てください。川の水が、橋の高さとほぼ同じところまで来ています。」
「私たちが住んでいる通りは(浸水もなく)非常に幸運ですが、同地域の他の場所は水害に見舞われています。(救助に参加する)友人らが浸水した場所に身を置き、本来は緊急サービスがすべきだった救助活動に参加している状況です。」
「私は仲間とトラックに飛び乗り、救助が必要な地域に支援に向かいました。」
「そうしたら、仲間の1人がバロン川を流れてくる牛たちに気付いたんです。」
当時、バロン川に近いロウアー・フレッシュウォーター地区から400頭の家畜が洪水によって流され、