母に「もう写真を撮るのはやめてほしい」と告げられた。ただディアナさんは「これまで続けてきたことだから」と説得し、それからジェリーさんが92歳で亡くなるまでの8年間、見送りの写真を撮り続けた。
ディアナさんは両親の見送りの写真が増えるにつれ、「撮りためた写真は家族、老い、別れの悲しみを反映した人生のストーリーになっている」と気づいたそうで、胸のうちをこう吐露した。
「両親の写真を見返すたびに、自分がどれほど愛されていたのか、そして両親がどれほど寂しい思いで自分を見送っていたのかを深く感じます。」
「私が望むのは、最愛の人と過ごす日常を大切にし、『大好きだよ』と伝えて欲しいということです。そして両親に会いに行き、電話をして! 忙しさを理由に、大切な時間を後回しにしないでください。明日、何が起きるのかは分かりませんから。」
ちなみにこれらの写真は、フランス・パリで開催中の写真フェスティバルで12月8日まで展示されている。また、ディアナさんのSNSに投稿した写真も好評で、次のようなコメントが寄せられた。
「美しくもあり、悲しい光景。でも誰もが経験することだよね。」
「祖父は私が家を去る際、私の姿が見えなくなるまで外で手を振ってくれた。そんな祖父が亡くなり、私は祖母を訪ねることがとてもつらい。なぜならもう、祖父が私を見送ってくれることはないからね。」
「私は今20歳で、8歳の時に父をバイク事故で亡くしている。父は飲酒運転の車にひかれて逝ってしまった。また母は、結腸がんで6年の闘病生活の末に亡くなった。両親にサヨナラを言うのは本当につらいこと。でも私はこの写真が大好きだよ。」
「母親が一人でいる写真を見た時に涙があふれた。そして、車庫のドアが閉まった最後の写真では胸が締め付けられるような思いになった。」
「私も、こんなに我が子を深く愛してくれる両親に出会いたかった。」
「写真を見て涙がこぼれるとは思わなかった。愛する人たちをできる時に抱きしめよう。気づいた時には、もうそばにいないかもしれないからね。」
@abcworldnews Over the course of 27 years, Deanna Dikeman poignantly photographed her #parents waving goodbye to her from their driveway after visiting them. #DavidMuir has the story of the lifetime of goodbyes captured and appreciating ordinary moments of #life. #WorldNewsTonight #AmericaStrong #Photography #Iowa #News ♬ original sound – ABC World News Tonight
画像は『The Pink Lemonade Instagram「For 27 years, photographer Deanna Dikeman photographed her parents waving goodbye in their driveway」』『Deanna Dikeman Instagram「Ce n’est qu’un au revoir」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)