このシカはあまり長くは生きられないという。
フィンランド野生生物庁で、南西フィンランド地域の狩猟管理部門の責任者代理を務めるヨルゲン・ハーマンソンさん(Jörgen Hermansson)は、同地域のシカの個体数管理にも従事している。彼によれば、アンナさんが見たシカはオスで、角が1本しかないことに加え、体のやせ具合と大人しい様子などから考察して、あまり良い健康状態とは言えないという。
ヨルゲンさんは、シカが怪我をして片方の角が折れたのではないかと考えており、このように説明した。
「頭部への外傷、もしくは何らかの衝撃によって片方の角が折れてしまった可能性があり、それによって脳震とうなど脳への損傷を負った可能性も考えられます。もし、角が折れた原因が車の事故であれば、生き延びる可能性は非常に低いと言えます。おそらく春までしか生きられないでしょうね。」
ヨルゲンさんは、シカの角が事故や何らかの衝撃で折れたことが原因で健康を害し、あまり長くは生きられないと主張している。しかし、外傷などが見られないため、角が自然に落ちた可能性も否定できないとも語った。
いずれにしても、ヨルゲンさんは、このシカはもともと角が2本あったと考えている。しかし、アンナさんは、角が自然に落ちた場合に見られる血の滲んだ痕がなかったため、シカは最初から1本の角しか生えていなかったと信じている。
画像は『What’s the Jam 「Golf club worker spots tiny ‘unicorn’ watching her from across the green」(Jam Press/Paloheina golf and co)』『Paloheinä Golf Facebook「Paloheinän ragelle tupsahti tänä aamuna tämmöinen ilmestys.」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)