野良猫は、飼い猫と違って十分な餌を食べることが難しいことが多いが、ロシアで話題の野良猫は違ったようだ。猫は病院の地下室に棲みつき、ネズミなどを捕まえて食いつないでいたが、猫の存在に気づいた病院の職員や看護師が善意で餌を与えるようになり、みるみるうちに肥満猫と化してしまったという。ロシアのニュースメディア『ГИПОРТ』などが伝えている。
ロシアのペルミ地方にある猫専用の動物保護団体「マトロスキン・シェルター(Matroskin Shelter)」が、8月30日にInstagramに保護猫の写真を投稿したところ注目を集めた。“クロシック(Kroshik)”と名前がつけられたオスの茶トラの猫はずんぐりとした体型をしていた。
ロシアのニュースメディア『ForPost』によると、クロシックは元々野良猫だったようだが、ある日を境に病院の地下室に棲みつき、路上で捕まえたネズミや鳥などを餌にしていたという。ところが病院の看護師らがクロシックの存在に気づき、親切心から餌を与えるようになった。
看護師のシフトが変わるたびにクロシックの餌皿は食料でいっぱいになり、いつも満腹の状態にあったようだ。餌が簡単に手に入るようになったクロシックは路上に出て狩りをすることをやめ、どんどん体は大きくなり、ついにクロシックは体の重さで身動きできなくなってしまった。
クロシックは毎日のように栄養価の高いクラッカーとスープを与えられていたため体重は17キロまで増え、種類にもよるが通常の猫は体重が約4.5キロほどであり、クロシックはその4倍近くもの体重があった。看護師らは事の重大さに気づき、