人々はSNSでこのような意見を交わし合った。
「DHLがファッションだとは、画期的だな。」
「どうしてファッションショーで、DHLの梱包テープがドレス扱いされるの。ファッション関係者って明らかに正気じゃないよね。これって冗談?」
「ファッションはどんどん悪化している一方だ。あれはドレスなの? それともテープ?」
ファッションショーで粘着テープを身体に巻いた姿が見られたのは、今回が初めてではない。
キム・カーダシアンは2022年3月、「パリ・ファッションウィーク」で開催された「バレンシアガ」のショーを訪れた際、ブランド名の文字をプリントした黄色い粘着テープを全身に巻き付けていた。
そのことを多くの人が覚えていたようで、SNSではジジの衣装について「バレンシアガは2022年にキムに着せていたよ」「確か2年前にバレンシアガがやっていたよね?」「また黄色いテープのドレス? どうして?」といった声があがった。
「ヴェトモン」は、2014年にデムナ・ヴァザリア氏と弟のグラム・ヴァザリア氏が設立したブランドだ。デムナ氏は2019年、「バレンシアガ」での仕事に専念するため、ヴェトモンを離れた。
今回発表された「DHL」とのコラボは、「ヴェトモン」の2016年春夏コレクションへのオマージュと推測されている。
当時のショーでは、ロシア人デザイナーのゴーシャ・ラブチンスキー氏が赤い「DHL」のロゴをプリントした黄色いTシャツを着て、ランウェイを闊歩した。
これにインスパイアされたのか、デムナ氏は「バレンシアガ」のクリエイティブディレクターとして、キムに黄色い粘着テープの衣装を纏わせたとされている。
今回、「ヴェトモン」のクリエイティブディレクターを務めるグラム氏が、2016年のTシャツと2022年のキムの衣装に敬意を表し、「DHL」のテープドレスを発表したとされている。
キムの粘着テープ姿が大きな注目を浴びた数か月後、歌手のリゾが「バレンシアガ」の全身粘着テープ姿に挑戦し、英版『ELLE』9月号の表紙を飾った。
画像は『Gigi Hadid Instagram「sunshine & my new ‘do !」』『Isamaya ffrench Instagram』『cordeliamagazineofficial Instagram「Kim Kardashian attends the Balenciaga fall 2022 show wrapped in yellow tape.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)