今月23日、米プロ野球マイナーリーグのチームで、スタッフとして活躍した犬の後任に姉妹犬がデビューした。バットの回収が主な仕事だったが、初めて大勢に囲まれて大興奮した犬はやりたい放題に行動し、球場が観客の笑い声に包まれた。米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。
米ペンシルベニア州フィラデルフィアに本拠地を構えるプロ野球チーム「フィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)」のシングルA(マイナーリーグ)チーム「クリアウォーター・スレッシャーズ(Clearwater Threshers)」では、バッターボックスに残されたバットを回収し、ベンチに届ける役目を担う“バット・ドッグ(bat dog)”がスタッフの一員として働いている。
2018年から先月まで約6年間、メスのラブラドール・レトリバー“レイラ(Layla)”がこの仕事に就いていたが、13歳と高齢になり引退した。そして後任となったのが、レイラの姉妹犬“ルーシー・メイ(Lucy May)”だ。
今月23日に行われた「ダニーデン・ブルージェイズ(Dunedin Blue Jays)」戦で、ルーシーはバット・ドッグとしてデビューしたが、観客が爆笑するほど忘れがたい爪痕を残した。
当時の様子を捉えた動画には、ピンクのシャツを着た飼い主と見られる男性がリードを外し、落ちたバットの方へルーシーを走らせようとする姿が映っていた。ルーシーは何かに気を取られて一度Uターンしたが、すぐに方向を変えてバッターボックスの方へ走った。
バットの落ちている場所へ到着したルーシーは、バットのニオイを嗅いで口にくわえると思われたが、なぜかバットを無視して走り出した。近くのスタッフがバットの方を指差したが、ルーシーはこれも無視して敵陣のベンチへ入ると、相手の選手に挨拶をするかのようにベンチの中を駆け抜けた。
再びフィールドに戻ってきたルーシーを、飼い主がバットを持って出迎え、回収しやすいよう近くにバットを放り投げたが、