米カリフォルニア州在住の33歳の男性が最近、15歳の時に首の後ろに発生したという腫瘍の切除手術を受け、人生を取り戻した。ニキビ大だった腫瘍は手術前、メロン大に成長。膿を出し悪臭を放っていたそうで、手術のビフォーアフターを米リアリティチャンネル『TLC』新シリーズ「テイク・マイ・チューモア(Take My Tumor・私の腫瘍を取って)」が公開した。
カリフォルニア州リバーサイド郡マリエータに住むアーリンさん(Arlin、33)は18年前、「化膿性汗腺炎」を患い、首の後ろにニキビのような隆起ができた。「当初は小さいしこりに過ぎなかった」と明かすアーリンさんだが、それは次第に大きくなって痛みを伴い、皮下に膿が溜まるようになった。さらに膿瘍(膿が溜まった発疹)が破れて悪臭を放ち、服が汚れ、学校でいじめを受けるようになったという。
それまで活発でおしゃべりだったアーリンさんは、「自分はまるでモンスター」と感じて高校に通うのをやめ、18~19歳の頃には友人らとの関係を全て絶ち、自分の殻に閉じこもった。
そんなアーリンさんは健康保険に未加入で治療を受けるお金がなく、10~15人の医師の診察を受けてはきたものの「腫瘍が大きいし、解剖学的に手術をすることはできない」と言われ続けてきたそうだ。
母ジャクリーンさん(Jacqueline)はうつ状態の息子について、「あの子の腫瘍がここまで大きくなるのを望んでいたわけではないの。でも必要な時に助けてもらうことができず、腫瘍が成長してしまった」と明かし、「愛する者が苦しむのを見るのは本当につらいものなのよ」と続けた。
なお手術前のアーリンさんは、汗を十分にかくことができなくなる「無汗症」に苦しみ、