海外旅行を終えて帰宅したアメリカ在住の男性は後日、携帯電話の請求書を受け取った。しかしそこには、14万3000ドル(約2210万円)という目を疑う金額が記載されていた。彼は事前に携帯会社の店舗で、現在のプランが海外利用分もカバーされるのかを確認していたが、なぜか巨額を請求されてしまった。男性が弁護士を雇ったり、メディアに協力を仰いだりして、請求額の取り消しを求めて奮闘したことを、米ニュースメディア『ABC Action News』などが伝えている。
米フロリダ州ダニーディンに住むルネ・リマンドさん(Rene Remund)は昨年9月、妻リンダさん(Linda)とともに約3週間のスイス旅行に出かけた。現地での様子を家族や友人に共有したかったため、旅行前に携帯会社「T-Mobile」の店舗を訪れ、現在のプランでも海外で使用できるのか確認してもらった。
30年来のT-Mobileの顧客であるルネさんは、これまでもリンダさんと頻繁に海外旅行へ出かけており、そのたびに旅行先での使用も現在のプランでカバーされるのかを同社に確認していた。店舗スタッフから「旅行先での使用もカバーされます」と説明を受けて一安心したルネさんは、自身の出身国であるスイスの田舎町の美しい景色などの写真を撮り、複数の人に写真を送った。旅先での様子もテキストメッセージで送り、通信料など気にせず自由に携帯を使った。
そして旅行から帰宅したルネさんは、しばらくしてから携帯料金の請求書を受け取った。ルネさんは当時のことを、「T-Mobileからの請求書を見て、143ドル(約2万2100円)の請求金額だと思ったので、特に気になることはありませんでしたよ」と振り返る。
しかし、いざ料金を支払おうとした時、数字の桁が多いことに気がついた。ルネさんは、「請求書をよく見て、『何だこれ!?』と思いました。14万3000ドル(約2210万円)って、頭がおかしいんじゃないか?」と仰天した。
請求書には、ヨーロッパでローミングデータとして9.5GBの通信を行った履歴が記載されており、