再び巣穴に戻ってしまうそうで、「ブーはまだ眠くてボーっとしているんだよ」と明かす。
クマが巣穴から這い出す時期は、気温と積雪によって変わるそうで、ドミニクさんは「ゴールデンは今年、とても暖かくてね。1月中にもブーが巣穴から出入りしていたのを確認している。それに巣穴の中でも動いていて、今年は穴の中でずっと眠り続けていたというわけではなかったようだ」と語っていた。
それでもブーが雪の中から姿を現す動画には、「こんな姿を見ることができるなんて、嬉しいわ。シェアしてくれてありがとう」「ブーはパウダースノーで遊びたいのよ」「ああ、ハグしてあげたい」「なんて美しいの! ブーがまだこのリゾートに棲んでいるなんてすごいわ。私が2006年と2007年頃に2年間働いていた頃にもいたのよ。感激!」「おはよう。可愛いブー!」「美味しいものをたらふく食べたいに違いないわ」「ちょっと出てくるのが早すぎない? 私はまだスキーを楽しんでいるんだけど!」といったコメントが寄せられている。
なおクマが冬眠から目覚める時期については、気候変動が大きく影響しているようで、クマに遭遇した時のためのツールを提供する「Bear Safety & More Inc.」の社長キム・ティチェナーさん(Kim Titchener)は、こう述べていた。
「大きな成体の雄は通常、3月中旬頃に冬眠から目覚め、若い個体、雌、子連れの雌は雪が解け、緑が顔を出す4月か5月頃まで巣穴に留まり、授乳などを続ける。ただ最近は、クマが巣穴から出てくる時期が早まり、冬眠を始める時期が遅れている。『アルバータ州北部ではハイイログマが冬眠から目覚める時期は、平均で1週間ほど早くなっている』という研究結果もあるほどだ。」
一方でブーの食事だが、保護区のSNSによると、ブーが暮らす山のクマの食事は最大90%が植物で、常に食べ物を探しているという。また夏の終わりから秋にかけての過食期には5万カロリーを消費する必要があり、ブーは食事の50%を自分で見つけ、残りはスタッフがリンゴやブドウ、ヒマワリの種、サツマイモ、ニンジン、トウモロコシなどを供給し、肉も数日に1回は与えているそうだ。
なお、テックインサイト編集部では保護区のスタッフに、「冬眠前と冬眠後のブーの体重にはどのくらいの差がみられるのか」「ブーはスタッフのことを認識できるのか」などについて質問を投げかけている。
ちなみに2021年10月には、米ミネソタ州にあるボエジャーズ国立公園のトレイルカメラが、冬眠に備えて太ったクマの姿を捉えて話題となった。クマはお腹が地面につきそうなほど肥えていた。
画像は『Kicking Horse Mountain Resort Instagram「Look who’s up」』『OnFocus News 「GIANT BEAR MAKES APPEARANCE IN NORTHERN MINNESOTA」』『Tyler Dashukewich TikTok「#bears #newengland」』『FOX 2 Detroit 「Man chases squatting black bear from crawlspace with a paintball gun」(Toogie Sielsch via Storyful)』より、カレン・ポストさん提供
(TechinsightJapan編集部 A.C.)