彼らは「コートを預かってほしい」「貴重品を見ていてほしい」など、まるで予約客のように振る舞っていたという。
1時間以上のパーティーが終わった後、移動したテーブルやソファを元に戻したりすることはなく、家具の移動や清掃をスタッフが担うことになった。
親子でカフェを共同経営する母親のゾレイダ・レサマさん(Zorayda Lezama)と娘のアナさん(Ana)は、身勝手な客の行動をSNSでシェアするかどうか悩んだものの、注意を呼びかけるためInstagramやFacebookに投稿することにした。投稿では、当時の詳細とともに「ウェディングパーティーを開くのにふさわしい、美しい場所であると思っていただけたことは嬉しく思います。しかしプライベートイベントを行う際には、予約をしてください。事前の告知や費用の取り決めせず、小さなカフェを占拠するのはやめてください」と綴られていた。
そして数日後、ゾレイダさんは再投稿したが、最初の投稿が話題を呼んだことでパーティーを開いたカップルの耳に入り、新婦から「200ドル(約2万9000円)を寄付する」と謝罪の言葉もないメールが届いたという。しかしゾレイダさんらはこれを受け取らず、代わりにプライベートイベント予約の週末料金である500ドル(約7万2500円)の請求書を送ったそうだ。
「今回の件に対する補償を求めているわけではありませんが、カップルは自分たちが間違ったことをしたと理解していないようです。このようなイベントを無料で行えるとは誰も思わないですよ」と、ゾレイダさんらは毅然とした態度で対応している。
一連の投稿は複数のメディアに取り上げられて注目を集めており、「本当に失礼で、敬意の欠片もないカップルだ」「500ドルくらい払えばいいのに」「カフェの対応は正しいと思うね」「なんて恥知らずな人たちなんだ」「訴えてもいいくらいだよ」など、カフェを擁護する声が相次いだ。
一方で、「なぜその時にパーティーを止めなかったんだ」と非難する声も寄せられた。実はマンション・ソサエティの隣に結婚式場があり、結婚式前後にコーヒーを飲みに来る客が多いため、入店して注文もせずに待っていた団体客は、あとから来る人を待ってから注文すると思っていたそうだ。スタッフらが注文を待っていると、突然ウェディングドレスを着た新婦が入店し、呆気にとられてしまったのと他の客の対応に追われていたため、すぐに止めることができなかったという。
なお、テックインサイト編集部ではゾレイダさんに対し、「その後、カップルから連絡はあったのか」「今後、同じような状況に陥った場合はどのような対応を考えているか」などをうかがうべく取材を申し入れている。
画像は『Mansion Society 2024年1月3日付Instagram「Update. Thank you all」、2022年10月20日付Instagram「THANK YOU FOR 3k!」』『Four Legs 2020年4月24日付Instagram「Fuck. Time flies. A year ago we were about to cook together for the first time.」』『Metro 2023年11月9日付「Pub owner ‘disgusted’ after customer put own hair in food to get a refund」(Picture: SWNS)』『NextShark 2023年7月13日付「‘What’s worse than stupid?’: Sushi chef forced to blowtorch fish after couple were surprised it was raw」(Pixabay)』『LADbible 2020年12月24日付「Butcher Faces Off Against Vegan Activist Holding Pig’s Head In Shopping Centre」(Credit: Facebook/Tash Peterson)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)