ベルベット生地によるえび茶色のドレスを纏っていた。ドレスは幅広のネックラインで、ウエストの太いベルトと長いトレーンが印象的だ。
皇太子妃はダークなロングヘアをアップスタイルにして、「デンマーク産ルビーのパリュール・ティアラ(Danish Ruby Parure Tiara)」を着用していた。
パヴェダイヤモンドを配した葉とルビーを配した実のモチーフを連ねたティアラは、イヤリングやネックレス、ブローチ、ブレスレット、ヘアピン、リングを含むパリュールの一部だ。
このパリュールは1804年、フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルトの戴冠式のために制作された。当時ナポレオンは、信頼する元帥やその妻達を華麗な装いで戴冠式に出席させるため、彼らに資金を配分した。
そのうちの一人だったジャン=バティスト・ベルナドットが、妻デジレ・クラリーのために、パリュールを購入した。夫妻はのちにスウェーデンのカール14世ヨハン王とデジデリア王妃になり、パリュールは同国へと渡った。
その後、パリュールはデジデリア王妃の義理の娘ジョゼフィーヌ王妃が継承。1869年に彼女の孫娘ロヴィーサ王女がデンマークの皇太子フレデリック8世と結婚すると、パリュールが祝いの品として贈られた。そしてティアラを含むパリュールは、デンマーク王室で引き継がれた。
そんな歴史あるティアラを着けたメアリー皇太子妃の姿に、王室ファンからは次のようなコメントが寄せられた。
「メアリーはなんて美しく、堂々としているのかしら。タスマニア出身の女の子がパブでデンマーク人の男性と出会って恋に落ち、最後には王妃になるなんて、まさにおとぎ話。オーストラリア人が興奮するのも当然ね。」
「本当に凛としていて、綺麗だわ。オーストラリア人の新たなメアリー王妃!」
「これから王妃と国王になるメアリーとフレデリックが、リラックスした雰囲気と輝く笑顔で、最高の魅力を披露する姿を見ることができてとても嬉しいわ。」
画像は『DET DANSKE KONGEHUS 2023年12月20日付Instagram「Vi har brug for hinanden, hvis vi vil lykkes.」、2024年1月1日付Instagram「For kort tid siden ankom Hendes Majestæt Dronningen til årets nytårstaffel i Christian VII’s Palæ på Amalienborg.」「Øjeblikke fra gæsternes ankomst til Hendes Majestæt Dronningens nytårstaffel på Amalienborg」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)