ヘビは食事中に邪魔されると獲物への締めつけを緩めてしまうそうで、このように説明した。
「もし私がヘビに触ったら、ヘビの食事だけでなく、ワラビーの命も無駄にすることになる。だから私はただ座って見ていることにしたんだ。ただ残念なことに、ヘビは欲張りすぎたようでね。ワラビーはあのヘビには大きすぎたんだ。ヘビはワラビーの体の最も太い部位さえ飲み込んでいなかったからね。」
「そしてそのことに気付いたヘビは、ワラビーを半分飲み込んだところで諦めた。もし、あのヘビがワラビーを飲み込むことができたとしても、消化するには大きすぎるし、逆にヘビが死んでしまう可能性もあったからね。」
そうしてヘビはワラビーを吐き出し始めたそうで、ジェレミーさんは全て吐き出すのを待って捕獲した。現場近くには、ニワトリ、カモ、子犬などのペットがいて襲われる可能性が高いため、そこから数キロ離れたサトウキビ畑に、畑主の許可を得たうえで放したそうだ。
「仕事柄、大きなカーペットニシキヘビがポッサムなどを飲み込むのは見たことがあるよ」と明かすジェレミーさんだが、ワラビーはヘビが飲み込もうとした獲物の中ではこれまでで最大だったそうで、「スネークキャッチャーとして毎日ヘビの対応をしているけど、今回はとても興味深く見せてもらったよ」と述べていた。
ジェレミーさんが当時の写真を投稿したFacebookには、「ヘビは食べきれないくせに欲ばりすぎたな」「これは凄い! ヘビが大きく口を開けるのを見るたびに感心するよ」「現実とは思えないね」といったコメントが寄せられた。テックインサイト編集部では、ジェレミーさんがヘビを捕獲する頻度や、捕獲するヘビの大きさの平均などについて話をうかがうべく取材を申し入れている。
ちなみに過去には、南アフリカでも今回と同様のケースが報告されており、4メートルほどのアフリカニシキヘビが飲み込んだシカをゆっくりと吐き出す様子をカメラが捉えて注目された。
画像は『Jeremy’s Reptile Relocations Townsville 2024年1月11日付Facebook「Oh my scrubby!!」』『iBahia 2023年5月22日付「VÍDEO: ‘Anaconda’ gigante regurgita sucuri no interior de Goiás」』『Florida Museum of Natural History 2022年9月7日付「North America’s rarest snake found biting off more than it could chew」(PHOTO COURTESY OF DREW MARTIN)』『Latest Sightings 2022年7月24日付「Dead Snake Chokes Bird」』『The Sun 2021年8月26日付「HOLY COW Monster 15ft snake swallows entire COW before its stomach bursts open」(Credit: ViralPress)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)