中国では最近、ペットの耳を米ウォルト・ディズニー社の人気キャラクター“ミッキーマウス”と同じように変えてしまう整形が流行っているという。しかし、ペットの苦痛が酷く後遺症が残る可能性もあることから、動物専門家らが手術の中止や規制を訴えている。香港ニュースメディア『South China Morning Post』などが伝えた。
アプリによる加工ではなく、ペットの耳をミッキーマウスのような丸い形にしてしまう整形手術が流行りだという中国。手術は耳の一部を切り落とさなければならず、ペットのトラウマは計り知れないが、「愛犬や愛猫をミッキーの耳にしたい」という飼い主は後を絶たないそうだ。
そんななかで重慶市北碚区のペットクリニックは最近、「春節(中国の旧暦の正月、今年は2月10日)までに手術を受ければ300元(約6100円)で整形します」と安さを謳う広告を出して物議を醸した。
北京の動物病院「愛心國際寵物醫療中心」の院長であるリウ・ユンドン氏(劉雲東)によると、手術は北京、上海、広州、天津、深センなどの“一線都市”と呼ばれる大都市では行われていないものの、犬のシェルターや繁殖施設では珍しくないという。
中国にはペットの整形手術を規制する法律がないそうで、ユンドン氏は「これはモラルの問題です。我々は獣医として動物福祉の原則を遵守しており、これらの手術を支持していません。私がこれまで出会った同僚たちも、手術には断固として反対しています」と語り、