中国の水族館が多くの来園客にアピールするため展示水槽に入れた魚に人の名前を赤でペイントし、SNSが大炎上している。「管理する側の都合で何をしてもいいのか」という怒りの声を『Global Times』『蘋果日報』などが伝えた。
問題になっている水族館は貴州省貴陽市にある「貴州城極地海洋世界(Guizhou Polar Ocean World)」で、観賞魚のクリーム色の身体には大きく赤い文字が描かれている。『蘋果日報』によると、それらは“陳”、“張”、“吳”、“王”といった中国で数が多い人の名字だそうで、展示水槽の上部には「あなたの名字が見つかるかな?」と書かれたボードまで設置されているのだ。
この水槽の写真は中国のSNS「Weibo(微博)」などでシェアされて拡散し、「これは虐待」「こんなことをして、魚が病気にならないの?」と水族館を非難するコメントが殺到。あまりの反響の大きさに、地元メディア『The Guiyang Evening News』が水族館を取材したが、スタッフの1人はこう述べている。
「この水槽は水族館の端に位置しているため、立ち止まって魚を見る人があまりいません。これは写真を撮ったり、エンターテインメントとして楽しんでもらおうと考えた苦肉の策です。またゲーム的要素を取り入れたのは、より多くの子供たちに海の生き物に興味を持ってもらいたいという意図があるのです。」
「『病気にならないか』とのご指摘を受けましたが、赤い色は食用色素なので、時間が経てば消えてしまい、魚に害はありません。」
しかしながらこの説明は火に油を注ぐ結果となり、