内出血や卵管破裂などを引き起こす危険性があり、最悪の場合には、出血性ショックで母親が死亡する可能性もある。そして、腹腔妊娠において、赤ちゃんを失う確率は90%と言われている。仮に助かった場合でも、5人に1人の確率で先天性欠損や脳障害を抱えるという。
今回のケースでは母子双方の安全性を考慮され、女性は専門病院へ運ばれ、妊娠29週まで待ってから開腹術による早産で出産し、赤ちゃんは新生児集中治療室へ運ばれた。早産は妊娠22週以降、37週未満で出産に至った場合を指し、妊娠22~23週で生まれた場合の生存率は66.1%だが、今回のように妊娠28~29週で生まれた場合は96.7%と生存率が高まる。
幸いにも母子ともに経過は良好で、母親は産後25日で、赤ちゃんは約2か月で退院することができたという。
なおテックインサイト編集部ではゴアンコール医学博士に、「以前に腹腔妊娠のケースを担当したことはあるか」「その後、母親は元気に過ごしているか、そして生まれた子は順調に成長しているか」などをうかがうべく取材を申し入れている。
ちなみに今年8月には、妊娠に気付いていなかった女性が腹部の激痛で深夜に目覚めて病院に運ばれ、そのまま双子を出産したというケースが話題を呼んでいた。
画像は『New York Post 2023年12月12日付「Woman’s stomach cramps turn out to be a baby — in her bowel」(NEJM)』『University Hospitals of North Midlands NHS Trust 2023年8月7日付Facebook「Family praise neonatal unit for “amazing” care」』『Metro 2023年10月12日付「Woman who flew to Turkey to have £3,600 boob job stunned when it saves her life」(Picture: Lauren Parker / SWNS)』『page 2022年1月30日付TikTok「The movie teeth irl.」』『Metro 2021年10月7日付「Woman gives birth to surprise baby eight minutes after waking up with stomach pain」(Picture: Jam Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)