21年前に冷凍したパイはどんな味がするのだろうか? イギリスに住む57歳の男性は毎年12月になると、亡き母の冷凍ミンスパイを食べるそうで、今年で21年目になったという。母を偲ぶ男性の話題を、英ニュースメディア『Blackpool Gazette』などが伝えた。
ランカシャー州フリートウッドに住んでいたマリーン・ニューソンさん(Marlene Newson)は2002年12月18日、心臓発作を起こし突然死した。マリーンさんはその4日前、夫ボブさん(Bob)を脳卒中で亡くしており、わずか数日違いで両親を失った息子のリチャードさん(Richard、57)は途方に暮れた。
それから数週間後のことだった。両親の家の片づけをしていたリチャードさんは、冷凍庫の奥にミンスパイが入った保存容器を見つけてハッとした。
リチャードさんは「ミンスパイは毎年、クリスマスが大好きな母が12月初め頃から作り始めてね。母はクリスマスの1週間前になると、パイ数百個を地元でお世話になっている友人、美容院、肉屋などに配っていたんだ」と述べ、このように続けた。
「それで冷凍されたパイを自宅に持ち帰り、毎年12月に1つずつ、母を偲んで食べることにしたんだよ。」
母が遺したパイは全部で43個あったそうで、