オーストラリア、クイーンズランド州南部に位置するサンシャインコーストで撮影された、ニシキヘビと樹上性有袋類ポッサムの動画が注目を集めている。ニシキヘビはポッサムの頭に噛みついているのだが、とんだハプニングに見舞われたようだ。豪ニュースメディア『News.com.au』が伝えた。
Xユーザー「Jason8V92TA」さんが11月28日、板張りの2階ベランダ部分からぶら下がるコースタルカーペットパイソン(以下、ニシキヘビ)の動画を投稿したところ、大きな反響があった。
動画のニシキヘビは、大型のネコほどの大きさのコモン・ブラッシュテイル・ポッサム(以下、ポッサム)の頭にかぶりついてぶら下がっており、体をねじりながら獲物を引き上げていく。
そしてポッサムの首元に巻き付きながら1メートルほど引っ張り上げるが、重すぎたのかせっかくの獲物を落としてしまうのだった。
しかしながらニシキヘビはその後、微動だにせずにぶら下がっているポッサムをすぐに取り戻すことなく上昇を始め、動画はここで終わっている。
なおこの動画について、サンシャインコーストを拠点に活動するスネークキャッチャーのダニエル・バストラさん(Daniel Busstra)は、次のように解説した。
「ニシキヘビはきっと、板張りの上で寝ていたポッサムのニオイを嗅ぎつけて、ここぞとばかり襲いかかったのでしょう。そしてポッサムに巻き付いて締め付けていたところ、バランスを崩してしまったのではないでしょうか。」
「動画のヘビであれば、歯が約90~100本あり、あのくらいの大きさのポッサムなら通常、問題なく口でくわえていることができるはずです。獲物を捕らえる時、ヘビはしっかりと噛みつくからです。」
「ヘビは間違いなく、ポッサムを2階に引き上げようとしていましたが、獲物が重すぎてバランスを崩してしまい、結局は無駄な努力に終わりました。」
「ヘビは当時、体を伸ばしすぎて、尻尾の先端だけで体を支えていたのです。せめて体の半分を板に巻き付けていれば引き上げることはできたでしょうが、あの時は放すしかなかったのでしょうね。」
さらにダニエルさんは、