頭上には「ストラスモア・ローズ・ティアラ(Strathmore Rose tiara)」を着用していた。キャサリン皇太子妃は王室入りして以来、何度かティアラをつけているが、今回のティアラは初めて公の場で頭にのせたものだった。
花と葉をモチーフにしたティアラは、エリザベス女王の母であるエリザベス皇太后(クイーンマザー)が所有したものだ。
エリザベス・ボーズ=ライアン(クイーンマザーの旧姓)は1923年、英国王ジョージ5世とメアリー王妃の次男ヨーク公アルバート(のちの国王ジョージ6世)と結婚した。その祝いとして、実父ストラスモア卿からこのティアラを贈られた。
クイーンマザーが2002年に崩御後、ティアラは娘エリザベス女王に引き継がれた。しかし何十年もの間、王室の保管庫に保管されたままであり、クイーンマザーが最後に着用した1930年代以降、王室の女性メンバーがつけたことはないと言われている。
そのためキャサリン皇太子妃は、およそ90年以上ぶりに「ストラスモア・ローズ・ティアラ」を身につけた、2人目の王室メンバーになった。
ティアラがエリザベス・ボーズ=ライアンに贈られてから、今年でちょうど100年目を迎えた。キャサリン皇太子妃がこのような節目にティアラを着用したことについて、王室ジュエリーの専門ブログ『The Court Jeweller』を運営しているローレン・キーナ氏(Lauren Kiehna)は、米メディア『People.com』の取材に対し、次のように語った。
「彼女がこのような選択をしたのは、まさにふさわしいことです。キャサリンは常に、クイーンマザーの王室での役割を模倣したいと示唆しており、彼女のジュエリーを身につけることは、その継続性の重要なシンボルなのです。」
ローレン氏によると、ティアラには2つのフレームが付属しているため、頭上につけるほか、額につけて装うことも可能だという。
同氏はそのことに言及し、「クイーンマザーはこのティアラを両方(頭と額)のつけ方で使用していました。しかしキャサリンは、より伝統的な方を選んだのです」と補足した。
Royal Correspondent @laurabundock speaks to @SkySarahJane about the importance of a state visit.
She says that Buckingham Palace has started putting the King's cypher on the royal tableware used for state banquets.https://t.co/PZryxWN32t
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— Sky News (@SkyNews) November 21, 2023
画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年11月21日付Instagram「A pleasure to welcome President @sukyeol.yoon of the Republic of Korea and First Lady Kim Keon-hee to the UK」』『The Royal Family 2023年11月22日付Instagram「The President and First Lady of the Republic of Korea,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)