胸に白いマークがあるオスのクマの捜索を開始した。そして翌24日早朝、クマの居場所を特定したが、公共の場での安全性への懸念から捕獲を見送り、25日午前2時頃に公園にいるところを捕まえた。スタッフは麻酔銃を使ったそうで、その後、人道的な方法で安楽死させたという。
CPWはこの事故を受け、コロラド州には約2万頭のアメリカクロクマが生息し、3月から11月にかけて活発に活動していていることを改めて確認し、野生動物とは距離を置き、クマの存在を常に意識して行動するよう呼びかけた。
そして当時の動画が公開されると、「男性はラッキーだった」「大きなクマは男性を殺すことだってできたはず。クマも驚いて、自分を守るために攻撃したに違いない」「マイク・タイソンの教えを受けていたりして」「あれは痛い」「何の収穫もなしに去ったクマ。あれで安楽死なんて…。かわいそう」といったコメントが寄せられた。
ちなみにCPWは、「クマの行動について『危険な行為』『破壊行為』『迷惑行為』の3つに分け、このうちの2つのカテゴリーに当てはまる行動を取った個体にのみ安楽死を行っている」と述べており、問題の個体はその後、解剖に回されたことを明かした。
事故が起きたホテルは、22日から改築のために閉鎖されていたようで、クマはホテルの中庭近くに設置された複数のドアを通り抜けホテルに侵入したという。
テックインサイト編集部では、今年度のコロラド州におけるクマの事故数や安楽死数、これまでと比較した事故の増加率などについてうかがうべく、CPWに取材を申し込んでいる。
今回の警備員はラッキーだったが、米イエローストーン国立公園では今年7月、ハイキング中の47歳の女性がハイイログマ(グリズリー)に襲われて死亡した。専門家によると、女性はクマに首や頭を襲撃され、3分以内に亡くなった可能性が高いという。
画像は『Inside Edition 2023年10月28日公開 YouTube「Bear Attacks Security Guard at Luxury Hotel」』『FOX 11 Los Angeles 2022年4月30日公開 YouTube「Coyote attacks little girl near Huntington Beach pier」』のサムネイル、『9News 2023年10月26日付「Bear attack in Colorado hotel caught on camera」(Credit: St. Regis Aspen Resort)』『ABC7 Chicago 2023年7月26日付「Woman found dead after suspected bear encounter near Yellowstone, officials say」』『The Sun 2021年10月17日付「BEAR RAGE Horror moment ‘jealous’ brown bear attacks pregnant circus performer in front of screaming children」(Credit: East2West)』『Fox News 2022年8月25日付「New York woman fights off rabid fox in her front yard, thought she would be ‘eaten alive’」(Kennedy News and Media)』『Hold My Beer/Holy Cow 2022年12月3日付X「Mother of the Year」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)