「足が曲がっているから」と飼い主に捨てられた犬が保護され、1年で目覚ましい回復を遂げた。そして先月、犬の1年間の軌跡を捉えた短編動画がSNSに投稿されると、「愛と優しさがもたらした奇跡」として注目を浴びた。動物専門ニュースサイト『The Dodo』などが伝えている。
インドで犬のレスキュー活動を続けるグループが先月17日、Instagramに約1年前に保護したオス犬“アビー(Abby)”のこれまでの軌跡(ジャーニー)をまとめた動画を投稿し、人々の胸を熱くしている。
保護グループのメンバーであるヨギタさん(Yogita)によると、アビーはある店のオーナーが「足が曲がっているから」と世話をせず、店の近くの歩道に立つ大きな看板の支柱に繋いで置き去りにしたそうで、グループが見つけて保護したという。
保護した際の映像では、グループの車が看板のそばに近づくと、それまで寝ていたアビーが曲がった足で立ち上がり、尻尾を振って興奮しているのが分かり、ヨギタさんはこう明かしていた。
「ひとりぼっちだったアビーは、抱っこすると甘えてペロペロ舐めてきてね。そんな姿を見てすぐに、『この子を一緒に連れ帰る』と決意したよ。」
こうして保護されたアビーはその後、獣医の診察を受け、足が曲がっている原因がくる病であることが判明した。くる病とは栄養不足や骨の成長不良などにより骨や関節が変形してしまう病気で、バランスのとれた食事や適度な運動、日当たりの調整などにより根気よく治療をしなければならないという。
当時のアビーは足が内股に変形し、短い距離を歩くことさえ困難を極めていた。公開された動画では、