米オクラホマ州で今から3か月以上前、剥き出しの赤い皮膚が痛々しく独特の鼻と歯を持つ犬が、動物保護センターのスタッフに保護された。“フェニックス”と名付けられたその犬はその後、センターのスタッフや獣医らから愛情いっぱいのケアを受け、SNSで元気な姿をみせている。『Bored Panda』『Metro』などが伝えた。
オクラホマ州コリンズビルの路上で昨年11月、皮膚に脱毛や紅斑が見られる“フェニックス”が餌を探しているところを発見され、地元の動物保護センターに保護された。フェニックスの皮膚は明らかに異常で、スタッフはそれが前の飼い主の虐待によるものなのか、それとも何らかの病気に罹っているのかを確かめる必要があり、同州オワッソの動物病院「ファミリー・アニマル・メディソン(Family Animal Medicine、FAM)」に連れて行った。そしてフェニックスの皮膚組織はカンザス州の皮膚病の専門家に送られ、生体検査が行われたのだった。
検査の結果、フェニックスは免疫の異常により体内組織が自分の身体を攻撃してしまう自己免疫疾患「全身性エリテマトーデス(SLE)」を患っていることが判明し、医師の指導のもと治療が開始された。SLEの原因ははっきりとはわかっていないが、皮膚の炎症だけでなく発熱、多発性関節炎、むくみ、腹水、蛋白尿、リンパ節の腫れなどの症状が見られることもある。またストレスや感染症、紫外線に当たることなどで症状が悪化するため、スタッフは投薬治療を行う一方で、フェニックス専用の服や日焼け止めを用意し、できる限りの愛情で包んでケアを続けてきた。
動物保護センターのスタッフは、