審査員に「三四郎は傍目には売れているように見えるが、実は“浮かばれていないコンビ”」だと思わせることだった。自分たちは『M-1グランプリ』で決勝に進出できなかったコンビだと強調し、「キャラがウケてるだけ」「歯が欠けて売れてるだけ」を全部ネタに押し込んで、審査員に「でも売れてるよね」と思わせない作戦が功を奏し、見事に予選を突破した。“売れっ子同士対決”になった決勝の一回戦はスピードワゴンを倒すも、準決勝で先行のマシンガンズから「(三四郎は)売れてるからいいじゃねぇか」と先制パンチを食らい、小宮は「この時、魔法が解けた」と振り返っている。“三四郎はすでに売れてるのだから、別に賞レースで勝たなくても”―そんな空気が客席に広がるのを止めることはできなかったのだ。
『THE SECOND』に参戦したからには、もちろん優勝を目指していた三四郎。しかしマシンガンズとの対戦で「雰囲気的に僕らが出場する大会じゃない」と感じ、もし自分たちが勝ち進んで優勝しても「嫌われ者になる」と確信したという。
YouTubeのコメント欄には、「三四郎やスピードワゴンなど売れてる人が出るのは大会に華を添える意味で重要だから」、「お笑い好きしか知らないような芸人ばかりだと、それはそれで盛り上がらないよなぁ」といった声も届いている。今回の小宮の発言は、来年の『THE SECOND』に参加する漫才師らに大きな影響を及ぼすかもしれない。
画像2、3枚目は『THE SECOND【公式】ザセカンド 2023年5月14日付Instagram「みなさんはどちらが好きですか?」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)