アメリカのスーパーマーケットチェーン「トレーダー・ジョーズ(Trader Joe’s)」で、8月に新発売された冷凍の韓国風海苔巻き“キンパ”が、発売開始からわずか1週間ほどで多くの店舗で売り切れて入手できない人が続出し、ネットで話題となっている。この空前絶後のヒットに貢献したのは、TikTokに登場した一人の「韓国人のお母さん」の一言だったそうだ。米ニュースメディア『NBC News』『The US Sun』などが伝えた。
トレーダー・ジョーズの商品はどれも価格がリーズナブルなうえ、アート性の高いパッケージデザインも好評だ。特に食材や料理のトレンドを見極めて次々と開発される、同社の国際色溢れるオリジナル商品には、胃袋をがっつり掴まれたコアなファンが大勢いる。
そんなマーケティングに長けたトレーダー・ジョーズの8月の新発売商品のなかで、3ドル99セント(約590円)の冷凍キンパ(9個入り)は販売直後から爆発的な人気商品となった。米フード関連情報サイト『Eat This, Not That』は、8月17日付の記事で「先週初めに販売が始まった冷凍キンパが、あまりにも早く売り切れてしまい、買い物客は1パッケージを見つけることに苦労している」と紹介している。
一般的なキンパは、ハムや焼き肉、卵焼き、たくあんや味付けされたほうれん草、ニンジンなどがポピュラーな具材だが、トレーダー・ジョーズでは、味付けされた豆腐、ほうれん草、ごぼう、大根、ニンジンを巻き、ベジタリアンでも食べられるようになっている。
ネット上には、この冷凍キンパを手にした様子や食べている場面を写真や動画にして投稿、紹介する人が続々と現れたが、それらの中でも一際注目された一本のTikTok動画がある。
カリフォルニア州出身でフードブロガー兼デジタルクリエイターの韓国系アメリカ人、サラ・アンさん(Sarah Ahn)が現地時間8月15日、自身のTikTokで母親と一緒に試食するシーンを投稿した。
「あら、キンパって、今はそんな風に(冷凍で)売られているの?」と訝しがる母親に、