今月2日、米カリフォルニア州の宝石店で強盗事件が発生した。ショーケースを大胆に破壊して盗みを働く男に、宝石店のオーナーらは強盗を阻止するために立ち向かった。スタッフら3人掛かりで男にタックルしたり殴ったりして対抗する様子が防犯カメラに映っており、男はたまらず逃げ出し、最終的に商品は盗らずに去っていった。オーナーらは「懸命に働いているだけなのに、こんなの不公平だ」と嘆いたという。米ニュースメディア『FOX 11 Los Angeles』などが伝えている。
強盗事件が発生したのは今月2日午後2時12分、米カリフォルニア州エルモンテ市にある家族経営の宝石店「メサズ・ジュエリー(Meza’s Jewelry)」だ。店外の防犯カメラには、マスクをして全身黒い服を着た男が、ダンボールを手に道を歩く姿が映っている。男は店の外に座って店番をしていたアルトゥーロさん(Arturo、70)の前を通り過ぎる瞬間に、隠し持っていたクマ除けのスプレーを噴射した。
そして店内に入った男は、中にいたスタッフにもクマ除けスプレーを吹きかけ、持っていたハンマーでショーケースを粉々に破壊した。アルトゥーロさんは、ショーケースの中から商品を持ち出そうとする男の犯行を止めるために飛びつき、店内にいたアルトゥーロさんの兄弟や甥が続き、姪も加勢した。
男性が3人掛かりで男を捕まえようとしたが、犯人の男は大柄だったため難しかった。同店の共同経営者であるミゲルさん(Miguel)は男を棒で殴り、他の2人は素手で殴って男を押さえ込もうとしたが、男は逃げるために入り口へ向かった。スタッフの1人が逃がすまいと男の上着を掴んでいたが、