手を広げて待っていたチェンさんの腕の中にすっぽりと納まったのだった。
男児は恐怖で怯え泣き叫んでいたそうで、チェンさんはその後、マンションの管理会社に連絡し、スタッフと一緒に病院まで連れて行ったという。
男児はひさし部分にぶつかった衝撃で足を骨折したものの、チェンさんの機転で一命を取り留め、2週間の入院後に帰宅した。退院後には家族と一緒にチェンさん親子を訪ね、感謝を伝えにきたそうで、チェンさんは男児を受け止めた当時のことをこのように明かした。
「あのような状況に遭遇したら、きっと誰もが私と同じように助けの手を差し伸べたと思う。」
「ただあの子は、細身でありながら体重は30キロくらいあってね。受け止めた直後は、衝撃で両腕に青あざができてしまった。それでも2階のひさしがクッションになって軽傷で済み、腕は2日後に回復したんだ。」
なおチェンさんは当初、この件のことについてはそれほど気に留めていなかったという。それが最近、家族や親戚に会うために田舎に戻り、この救出劇について話をすると感心され、村中に噂が広まったそうだ。そうして事故から約2か月後、SNSで動画が拡散して一躍有名人になり、「いやあ、自分でも本当に驚いているんだ」と笑顔を見せている。
さらに男児をいち早く見つけ、救出に一役買った息子は「人助けができて嬉しいし、自分を誇りに思う」と語っているそうで、動画を見た人たちはこのようなコメントを寄せていた。
「2人ともよくやった!」
「ヒーローだね。」
「転落した男児の両親はどこ? 厳罰に処すべきだ。」
「中国で同様の事故が多すぎる。なぜ防ぐことができないのか?」
「両親も悪いし、子供が簡単に転落してしまうような窓やベランダの造りにも問題がある。」
「男性がかなり鍛えていたか、動画はフェイクということもあるよね。」
「子供が一度ひさしにぶつかったことで衝撃が減ったのよ。」
「子供は本当にラッキーだった。」
ちなみに中国では、2020年に2歳男児がアパート5階から、2022年には2歳女児がマンション6階から転落していたが、幸運にも隣人らがキャッチして助かっていた。
画像は『捜狐 2023年9月4日付「男子徒手接住坠楼男童,事发两月才传开!他很骄傲:我儿子发现的」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)