海水浴客の真横を泳ぐ、やや小柄な黒いクマの姿が映っている。浜辺は大勢の観光客で賑わっていたが、クマは足が地に届くと走って浜辺に向かった。動画後半では、沖合で波に揺られるクマの姿も確認できる。

フロリダ州魚類・野生生物保護委員会は「観光客が集まる浅瀬でクマが目撃されたのは珍しいですが、エサを求めてバリア島（複数の海浜堆積物の高まりと砂丘や低湿地からなり、水路で陸から離れているもの）に向かって泳ぐアメリカグマの話はよく聞きます。今回目撃されたような若いクマは、今の時期に母親のもとを離れて新しい住処を探そうとするため、予期せぬ場所で目撃されることもあります」と見解を述べている。

また同委員会は「クマを見かけたからといって、必ずしも警戒する必要はありません。しかしクマが長居しないようにするため、誘惑するような食べ物が見つからないように、しっかり保管するなどの対策が重要です。クマは食べ物が見つからなければ、次の場所へ移動していきます」と説明した。

今回の動画がネット上でシェアされると、「なんだか可愛い光景だね。クマにも人にもケガがなくてよかったよ」「私も目の前で見てみたかったな」「いったいどこから泳いできたんだろうね」「クマだって休暇が必要だ」など、驚きや冗談を交えたコメントが多数あがった。

ちなみに2020年12月には、オーストラリアで人気のビーチにコアラが現れ、波打ち際で涼む姿に多くの人々が驚いていた。

画像は『New York Post　2023年6月12日付「Wildlife officials explain oddball black bear sighting at Florida beach」（Twitter/＠cbcpa79）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　iruy）