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writer : ac

【海外発!Breaking News】3人の子全員が認知症に似た難病で「20歳まで生きられない」と言われた母親、思いを語る(豪)<動画あり>

低年齢で発症すると神経症状の進行が早いという。レネーさんは「この病気のほとんどの子供たちは20歳まで生きられない」と肩を落とし、現在の子供たちの様子についてこのように明かした。

「診断から3年が経ち、ハドソンとホリーには明らかに発達の遅れが見られるようになりました。ハドソンは学校での読み書きに苦労していて、ホリーは他の子たちのペースについていくことができずにとても傷ついています。自分自身が一生懸命努力しているにもかかわらず、なぜ他の子と同じようにできないのか、理解できないのです。」

「あの子たちの症状は改善することがなく、今後は発達が退行し、記憶や身体機能などを失うでしょう。この病気はあの子たちが失うものがなくなるまで、全てを奪うのですから…。そして話すことや食べることもできなくなるのです。」

それでもレネーさんは、子供たちのために前向きさを忘れないようにしているようで「今の私は子供たちの勇敢さに助けられ、次の日も頑張ることができています。子供たちのために自分が強くなくてはならないし、そうすることで子供たちも強くなることができるでしょうから」と述べている。

ちなみに豪パースにあるマードック大学のメイ・アウン=トゥッ医師(Dr.May Aung-Htut)によると、認知症と似た疾患を持つ子供たちは、遺伝子の異常により脂質が分解できずに蓄積してしまうのだという。そして脂肪性物質が蓄積すると、脳内の細胞が死んでしまう有害な環境を作り出すそうだ。そのため同医師らのチームは現在、この脂肪性物質の蓄積を抑制する研究を急ピッチで進めているが、薬の開発については「10か月後かもしれないし、20年後かもしれない」と述べている。

オーストラリアでは現在、連邦政府が約2億4千万円(270万豪ドル)を投じ、3つの大学が共同で小児の認知症の研究をしており、有効な新薬の開発には大きな期待が寄せられている。

画像は『New York Post 2023年5月9日付「My 3 kids have childhood dementia ― doctors say they won’t live to 20」(Channel 9/A Current Affair)』『9Now 2023年5月8日付「Siblings diagnosed with childhood dementia not expected to live past their teens」(A Current Affair)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

診断から3年が経ち、ハドソン君(左)は学校での読み書きに苦労し、ホリーちゃん(真ん中)は他の子たちのペースについていくことができずに傷ついている。今後はさらに症状が進むという(画像は『9Now 2023年5月9日付「Siblings diagnosed with childhood dementia not expected to live past their teens」(A Current Affair)』のスクリーンショット)

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