とても嬉しそうな表情をしている。困ったルーシーさんが「さあ、バッグを返しましょうね」と言うと、ダニエルくんは泣き声を上げた。その様子を見た皇太子妃は大笑いして、隣のグループに移動すると笑顔で公務を続けていた。その間、ルーシーさんがダニエルくんから何とかバッグを引き離そうとする姿が映されている。
その後、ダニエルくんがバッグを落としそうになるもルーシーさんが間一髪でキャッチした。そしてホッとした表情を浮かべながら、皇太子妃にバッグを返したという。
ルーシーさんは英メディア『Daily Mail Online』の取材に応じ、キャサリン皇太子妃から受けた対応について、このように語った。
「彼女は、子供を連れているのが大変なことに共感してくれたのだと思います。彼女は『(バッグで)遊んでいてくださいね。また取りに来ますから』と言ってくれたんです。」
続けて、息子ダニエルくんについて「いつもこうなんです。息子はハリケーンみたいな子で、大それたことをやってくれるんですよ」と明かした。
SNSでは「面白い! 本日最高の動画。彼女は子供達のプリンセスね」「愛らしいわ」「子供達は、親切な心を持っている人を分かっているんだね」といった声が寄せられていた。
この日、夫妻が訪問したアベルヴァンはかつて炭鉱村で、1966年10月21日に発生した地滑り事故「アベルヴァンの惨事」が起こった場所だ。石炭の塊や岩石を積んだボタ山が崩落し、すぐ近くにあったパントグラス小学校を直撃して116名の子供と28名の大人の命が奪われた。ダニエルくんを抱いていたルーシーさんの母親は、崩落事故の生存者だったという。
ウィリアム皇太子夫妻が訪れたのは、パントグラス小学校の跡地に設けられた「アベルヴァン記念庭園(Aberfan Memorial Garden)」だ。現地では、ウェールズのミッドグラモーガン州副州知事ピーター・ヴォーン氏と、アベルヴァンの惨事の生存者でパントグラス小学校に通っていたデヴィッド・デイヴィス氏に案内され、記念庭園を散策するとともに犠牲者に黙とうを捧げた。
生前のエリザベス女王は、事故から8日後となる10月29日に現地を訪れ、犠牲者を偲んだ。今回集まった群衆の中には、女王が村を訪問した時の新聞の切り抜きを見せながら出迎える女性の姿もあったそうだ。
This was the moment one-year-old Daniel Williams took a fancy to the Princess of Wales' handbag as she greeted crowds in Aberfan 👜https://t.co/ZXAfIehKMR pic.twitter.com/Lbu5hAKL1M
— ITV Wales News (@ITVWales) April 28, 2023
画像は『Clarence House 2022年1月9日付Instagram「Wishing The Duchess of Cambridge a very happy 40th birthday today!」』『The Prince and Princess of Wales 2023年4月28日付Instagram「57 years on from the disaster that irrevocably changed the lives of so many」「In Aberfan to pay our respects to the 116 children and 28 adults who lost their lives on 21 October 1966.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)