同局のスタッフが冬眠中のアメリカグマの子供を巣に移したと思われる数枚の写真が添えられている。あどけない姿の子グマは毛布に包まれており、可愛らしい足の肉球も写っていた。
ニューメキシコ州漁業狩猟局の広報担当者は、米ニュースサイト『Fox News』のインタビューに応じ「応募者は、前向きな姿勢と労働倫理を持っていることが条件です。ニューメキシコ州内の遠隔地にて単独、あるいはチームの一員として働く能力が必要です。それに冒険心も必須です」と語っている。さらに今回の求人募集について「調査プロジェクトは、クマの行動や個体数について研究しています。より多くの関心と資格のある人に来てもらいたいと思いました」と説明した。
ニューメキシコ州では1972年にアメリカグマの保護に関する法律が制定されており、ニューメキシコ州漁業狩猟局は州内に6000頭のアメリカグマがいると推定している。同局のウェブサイトによるとアメリカグマは20~25年ほど生きられるそうだが、同州においてクマの狩猟は合法であり、狩猟が行われている生息域では平均寿命が7~8歳だという。アメリカグマの死因はハンターによって撃たれることが最も多いそうだ。
今回の「クマを抱っこするプロ」の求人募集には「赤ちゃんグマを抱きしめて、暖かい毛布の中で寝かしつけたい」「赤ちゃんグマの足がとても可愛い」といった声のほか、「私もある研究の一環でクマの赤ちゃんを抱っこする特権を得た時のことを思い出したわ。その子は古い靴下と古くて埃っぽいハーシーズ(Hershey’s)のチョコレートバーのような香りがしたの」といったコメントがあがっている。
画像は『New Mexico Department of Game and Fish 2023年3月14日付Facebook「Now hiring professional bear huggers.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 H.R.)