カリフォルニア州在住のルイス・ケンパーさん(Lewis Kemper、62)は、北アメリカを中心に活躍する野生動物専門の写真家だ。この道30年というルイスさんが、アラスカの国立公園で出会ったのが子グマ2頭を連れた母クマ。思わずカメラを構えたというが、ルイスさんが捉えた2頭の子グマの姿がなんとも可愛らしいと話題になっている。
8月初旬、米アラスカ州南西部に位置するレイク・クラーク国立公園のクラーク湖でのこと。写真撮影のツアーグループを率いていたルイスさんが捉えたのは、母クマが湖で魚を獲ろうとしているのをじっと見つめる2頭の子グマの後姿である。仲良く肩を並べている2頭だが、身体の小さいほうが大きいほうの子グマの背中にそっと手をかけているように見える。あるいは手を握っていたのかもしれない。
ルイスさんはその時の様子をこう振り返っている。
「クマの親子の姿を見つけ、思わずシャッターを切りました。この辺のクマは人間に慣れていますので、私はこの親子から20フィート(約6メートル)ほどのところまで近づくことができました。」
「2頭の子グマが手を握っていたのは20秒くらいでした。母グマが魚を獲って戻ってくるのを辛抱強く待っていたのでしょう。クマは雑食ですから何でも食べますが、やはり魚はご馳走なんでしょうね。でも結局、収穫はなかったようです。」
また野生動物を被写体に活動しているルイスさんにとって、アラスカは特別な場所という。
「アラスカには30回以上来ています。2マイル(約3.2キロ)の一本道に20頭くらいのクマを見つけることができるなんて、アラスカならでは。クマは通常はおとなしいので、絶好の被写体になるんです」とルイスさんは語る。
写真家でなくても、一度は訪れてみたい場所だ。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 A.C.)