先月22日、アメリカ在住の男性記者が連続銃乱射事件の取材中に銃撃に遭い命を落とした。男性は生前、婚約者との間に子供を授かることを強く望んでいたそうだ。そこで婚約者だった女性は亡きパートナーの遺志を継ぐため、遺体から精子採取を行い、体外受精で子供をもうけることを決意したという。米ニュースメディア『Good Morning America』『New York Post』などが伝えている。
米フロリダ州オーランドで暮らすケイシー・ファイトさん(Casey Fite、26)は2月22日、婚約者であるディラン・ライオンズさん(Dylan Lyons、24)を亡くした。
地元のニュース番組『Spectrum News 13』の記者だったディランさんはその日、同州オレンジ郡で発生した連続銃乱射事件の取材中に銃撃に遭い命を落としてしまったのだ。
ディランさんは生前、ケイシーさんとの間に子供を授かることを強く望んでいた。そのこともあってケイシーさんは、彼の遺体から精子採取を行ったのち体外受精による出産を決意したという。ケイシーさんはこのように明かしている。
「ディランとはゲインズビルのテレビ局に勤務していた2020年に出会って交際し、昨年11月に婚約しました。彼は私が今まで見た中で最もハンサムな男性で、出会った瞬間から特別な存在でした。それにこれ以上ないほど素晴らしい人生のパートナーだったのです。私たちは子供を持つことを強く望んでいて、少なくとも2人は授かりたいと話していました。子供たちにはディランの祖父母のイニシャルであるAとEを使って『アレクサ(Alexa)』と『エリオット(Elliott)』と名付けることまで決めていたのです。」
「ディランが亡くなった夜、彼の母親のベスさん(Beth)から精子を採取できると聞き、すぐに泌尿器科医に連絡を取りました。その結果、8本分の精液を採取することができたのです。今の私にとってそれだけが支えなのでとても感謝しています。今後は体外受精を行って、私たちが切に望んでいた赤ちゃんを彼と一緒に授かるつもりです。」
また精子採取を提案したベスさんは、