日本のプロレスシーンを牽引してきたプロレスリングマスター・武藤敬司が東京ドームで引退試合を行った2月21日、お笑い芸人の若林正恭(オードリー)が試合会場で撮った記念写真を公開して一部ファンから反響を呼んだ。以前はプロレスの試合でレスラーがロープに飛ばされて戻ってくることに違和感を持っていたという若林だが、ある時から真の面白さに気づいてプロレスファンになったそうだ。そのきっかけが数年前に初めて観た武藤敬司主催の試合だった。
くりぃむしちゅーの有田哲平や上田晋也をはじめプロレス好きを公言する芸人は少なくない。若林正恭は2017年11月放送の『日曜もアメトーーク!』(テレビ朝日系)で「プロレス大好き芸人」に出演した際、3年前からテレビで欠かさずプロレスを見ていると話していた。実は2014年6月にラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、若林はプロレスが好きになったいきさつを吐露している。
中学生頃まではプロレスを見ても、ロープに飛ばされたレスラーが反動で戻ってくるのを「ロープを掴んだら戻ってこなくて済むじゃん」と疑問に思い、それをプロレス好きな友だちに話すと激怒するのが納得できなかったという。暗黙の決まりごとがあって、そのうえで試合を面白く見せていることは薄々感じていたが「それを説明しないとプロレスを知らない人には理解できないよ」と内心はモヤモヤしていたらしい。
やがて芸人になってからはプロレスラー・棚橋弘至の試合を映像で見たり、